[スポンサーリンク]

ケムステニュース

武田薬品、糖尿病薬「アクトス」に抗炎症作用報告

[スポンサーリンク]

アクトス 武田薬品の米子会社、Takeda Pharmaceuticals North America社の Robert Spanheimer糖尿病、代謝疾患担当医学部長は、2005年6月11日、米国糖尿病協会第65回科学セッションで、「アクトス」(ピオグリタゾン)が炎症と循環器疾患のリスク因子であるCRP(Cリアクティブ蛋白)などを減少させたことを発表した。この糖尿病薬はインスリン抵抗性を改善し、血糖を調節する作用に加え、抗炎症作用によって循環器系疾患の発症を抑止する可能性を示した (引用:日経バイオテク

 

糖尿病はインスリンというホルモンが十分に働かなくなったために、血液中に利用できなくなったブドウ糖が増えて高血糖になった状態をいいます。治療法、食事療法、薬物療法それぞれ様々ありますが、インスリンを注射し血糖値を下げるということが一般的です。

 

この武田のアクトス(塩酸ピオグリタゾン)はインスリン抵抗性改善薬と呼ばれる治療薬で

インスリン抵抗性(インスリンは正常に分泌されているが、細胞でのインスリンの効きが悪い状態のこと)を改善する薬です。

 

今回は合成法の1例を下に簡単に紹介します。

アクトス合成法


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

関連書籍 


糖尿病食事療法のための食品交換表

 糖尿病治療の根本は、食事療法。献立てをたてやすい糖尿病食品交換表を記載。豊富な図表とカラー印刷で親しみやすい。

関連リンク

糖尿病ホームページへようこそ

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. カーボンナノチューブ量産技術を国際会議で発表へ
  2. 化学における特許権侵害訴訟~特許の真価が問われる時~
  3. 5社とも増収 経常利益は過去最高
  4. 「肥満症」薬を国内投入、エーザイや武田
  5. 2007年10大化学ニュース
  6. 鉄鋼のように強いポリプロピレン
  7. ドイツのマックス・プランク研究所をご存じですか
  8. 化学企業のグローバル・トップ50

注目情報

ピックアップ記事

  1. 第28回 錯体合成から人工イオンチャンネルへ – Peter Cragg教授
  2. 鉄触媒を用いて効率的かつ選択的な炭素-水素結合どうしのクロスカップリング反応を実現
  3. 【書籍】タンパク質科学 生物物理学的なアプローチ
  4. ジアゾカップリング diazocoupling
  5. 学振申請書を磨き上げるポイント ~自己評価欄 編(前編)~
  6. YMC研究奨励金当選者の声
  7. クリック反応の反応機構が覆される
  8. この輪っか状の分子パないの!
  9. 秋吉一成 Akiyoshi Kazunari
  10. 誰かに話したくなる化学論文2連発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

第57回有機金属若手の会 夏の学校

案内:今年度も、有機金属若手の会夏の学校を2泊3日の合宿形式で開催します。有機金…

高用量ビタミンB12がALSに治療効果を発揮する。しかし流通問題も。

2024年11月20日、エーザイ株式会社は、筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン…

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー