アメリカ醸造化学者学会2005年度大会で発表
サントリー(株)は、ビール・発泡酒の主原料である麦芽に少量含まれるエグミについて、世界で初めてその原因となる物質を同定し、化学構造を決定することに成功しました。この成果によって、従来感覚でしか分からなかったビールの微妙な後味の悪さを、成分分析によって定量的に比較検討することが可能になりビール・発泡酒品質の向上および新しいキレ味の実現が今後期待されます。
これらの結果を2005 American Society of Brewing Chemist Annual Meeting (アメリカ醸造化学者学会2005年度大会・6月11日~6月15日、米国ジョージア州)で発表しました。
・発表演題
「ビールのエグミ物質の同定」(Identification of Astringent Substances in Beer)
発表者 サントリー(株) 商品技術部 影山紀彦 ほか
生体防御物質のひとつであるホルダチンのフェノール部位に糖がβ結合したものがエグミの成分らしいです。味の成分をを化学的に分析し、その物質を決定することによって今後、その物質がどのくらい入っているかという定量分析ができます。おもしろい研究ですね