米国レンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute)のP.M. Ajayan教授らはカーボンナノチューブを毛とするマイクロスケールのブラシを合成しました。ブラシの柄にはシリコンカーバイド繊維を用いて、そこに化学蒸着でナノチューブを育てます。Ajayan教授らはこのナノブラシが非常に狭いところのナノサイズのゴミを掃除したり、小さな穴の中を色を塗ることができると報告しています。同チームは今回の研究結果をは科学ジャーナルNat. Mater., (published online June 12, dx.doi.org/10.1038/nmat1415)で紹介しています。(C&EN)
ナノブラシですか。遊び心と実用性?を兼ね備えているなかなか面白い研究ですね。同チームは以前カーボンナノチューブを骨格とする立体構造体を立体テンプレートを用いて設計通りに作製する新手法を開発し、Natureに報告しています。
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外部リンク
- カーボンナノチューブの“森”が高密度に成長する仕組みを解明
- カーボンナノペーパー開発 信州大、ナノテク新素材