[スポンサーリンク]

ケムステニュース

カフェインの覚醒効果を分子レベルで立証

[スポンサーリンク]

独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)が「新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業」(プログラムディレクター桂直樹理事)の一環として実施している研究課題「自然な睡眠覚醒調節作用を持つ天然素材の探索に関する研究」において、(財)大阪バイオサイエンス研究所研究部長裏出良博らの研究チームは、カフェインの覚醒作用がアデノシンA2A受容体により調節されていることを明らかにした。
コーヒー・緑茶・紅茶に含まれるカフェインが睡眠覚醒を促すことは古くから良く知られている。しかしカフェインにより引き起こされる覚醒に関与する受容体は特定されていなかった。研究チームは、カフェインの投与(5,10,15 mg/kg)により、野生型マウスでは覚醒が起こるが、アデノシンA2A受容体の遺伝子欠損マウスでは覚醒が起こらないことを証明した。これらの結果はカフェインにより増幅された覚醒にはアデノシンA2A受容体が関与することを示している。(引用:日経プレリリース


カフェイン(caffeine)
は図のようなアルカロイドです。説明はしっかりしている関連リンクに任せましょう。

ところで、カフェインについて関連リンクを探していたらこんな図をみつけました(出典:T-shirt and Mug winners)。カフェインマグカップ?です。構造式使ってこのように図に当てはめた絵も面白いかもしれません。

関連書籍

[amazonjs asin=”4762230278″ locale=”JP” title=”カフェインの科学―コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用”][amazonjs asin=”4826901933″ locale=”JP” title=”カフェインの真実-賢く利用するために知っておくべきこと”]

関連リンク

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 半年服用で中性脂肪3割減 ビタミンPと糖の結合物質
  2. 大日本インキが社名変更 来年4月1日から「DIC」に
  3. 青色発光ダイオードの赤﨑勇氏らに京都賞
  4. 存命化学者達のハーシュ指数ランキングが発表
  5. 化学大手9月中間 三井化学と旭化成が経常減益
  6. ファイザー新社長にソーレン・セリンダー氏が就任
  7. 理研、119番以降の「新元素」実験開始へ 露と再び対決 ニホニウ…
  8. バイオマスからブタジエンを生成する新技術を共同開発

注目情報

ピックアップ記事

  1. 沼田 圭司 Keiji Numata
  2. アスピリンの梗塞予防検証 慶応大、1万人臨床試験
  3. エチレンを離して!
  4. ChemDrawの使い方 【基本機能編】
  5. 光触媒を用いたC末端選択的な脱炭酸型bioconjugation
  6. ピンポン玉で分子模型
  7. 石油化学プラントの設備内部でドローンを飛行する実証事業を実施
  8. 浅野 圭佑 Keisuke Asano
  9. 化学者だって数学するっつーの! :シュレディンガー方程式と複素数
  10. 最近の有機化学注目論文3

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー