[スポンサーリンク]

ケムステニュース

アルツハイマー薬で副作用死

[スポンサーリンク]

塩酸ドネペジルアルツハイマー型の認知症の進行を抑える国内唯一の医療用薬品「塩酸ドネペジル」(商品名・アリセプト)で、1999年の発売以降、服用した8人が骨格筋の細胞が壊れる「横紋筋融解症」を発症し、うち1人が死亡する副作用が起きていることが23日、厚生労働省の調べでわかった。 厚労省は先月、製造販売元のエーザイに対し、横紋筋融解症が起きる可能性を医薬品の添付文書に明記するよう指示。エーザイは同月中に改訂し、医療機関に注意を呼びかけている。(引用:読売新聞

 

 

アリセプト(塩酸ドネペジル)エーザイの杉本八郎氏が中心になって合成した日本で唯一のアルツハイマー治療薬です。正確に言うとアルツハイマー病の進行を抑える薬です。杉本氏は社内では撃墜王と呼ばれ、作っても作ってあたらない、当たるまで作れ!という熱いかたであったそうです。創薬の現場と言うのは、もちろん合成、メディシナルケミストリー、薬理等様々な知識、努力が必要ですが、実際本当の新薬というものは運というのもからんできます。

 

ガランタミン
 

 

 

日本ではアルツハイマー病の薬はアリセプトだけですが、海外ではガランタミン(garantamine)というヒガンバナアルカロイドがレミニールという商品名で治療薬として認知されています。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4072694754″ locale=”JP” title=”新版 認知症・アルツハイマー病 (よくわかる最新医学)”]

 

外部リンク

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 帝人、EV向けメンブレンのラインを拡充
  2. メルク、主力薬販売停止で15%減益
  3. 市販の新解熱鎮痛薬「ロキソニン」って?
  4. 化学メーカー発の半導体技術が受賞
  5. 富士写、化学材料を事業化
  6. トムソン・ロイター:2009年ノーベル賞の有力候補者を発表
  7. 59年前製造の『ヒロポン』陳列
  8. 女子の強い味方、美味しいチョコレート作りを助ける化合物が見出され…

注目情報

ピックアップ記事

  1. カルボン酸をホウ素に変換する新手法
  2. 【第48回有機金属化学セミナー】講習会:ものづくりに使える触媒反応
  3. 炭素原子のまわりにベンゼン環をはためかせる
  4. ネイティブ・ケミカル・ライゲーション Native Chemical Ligation (NCL)
  5. 高効率・高正確な人工核酸ポリメラーゼの開発
  6. Modern Method of Organic Synthesis
  7. 浅野 圭佑 Keisuke Asano
  8. ポンコツ博士の海外奮闘録③ 〜博士,車を買う~
  9. コーリー・キム酸化 Corey-Kim Oxidation
  10. 科学とは「世界中で共有できるワクワクの源」! 2018年度ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー