[スポンサーリンク]

ケムステニュース

健康食品 高まる開発熱 新素材も続々

[スポンサーリンク]

健康食品、機能性食品が世の中にあふれ、新顔も次々登場している。東京で十五日まで開かれた日本栄養・食糧学会で話題になった物質をまとめてみた。これらは天然の食品から摂取できるものばかり。ただ多くは動物実験の結果であり、人による効果の差も大きいので、過大な期待は禁物だろう。

 

【ベルガモチン】ベルガモチン

 

グレープフルーツの果肉や果皮に含まれているベルガモチンという物質が、脂肪細胞に働きかけ、アディポネクチンというタンパク質の分泌を高めていることを、京都大の河田照雄教授と大学院生の黒柳佳世さんらが培養細胞を使った実験で突き止めた。

 

【酵母マンナン】

 

アサヒビール未来技術研究所は、ビール醸造後に回収されたビール酵母の細胞壁に含まれる食物繊維「マンナン」の免疫活性化作用に注目。マンナンを与えたネズミの腸管を調べたところ、抗菌性のある物質が、小腸全体で増加していることが分かった。同社では「マンナンは、生体が持つ免疫機能を幅広く導き出すのではないか」として、製品化を進めることにしている。 (引用:東京新聞

 

健康食品ブームが続いていますね。カルニチンついてもにあったがそれに関してはこちらをご覧ください。

 

脂肪燃やすアミノ酸に効果 「カルニチン」にお墨付き

 

ベルガモチン(bergamottin)はフラノクマリンという骨格を有している化合物の一種で側鎖等が異なる多種の類縁体があります。これらも今後人気の健康食品となっていくのだろうか?

 

関連書籍


酵母のバイオサイエンス―伝統と新展開

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 化学企業のグローバル・トップ50が発表【2018年版】
  2. 『分子科学者がいどむ12の謎』
  3. 三菱ケミカルのサステナビリティに関する取り組み
  4. レッドブルから微量のコカインが検出される
  5. 痔治療の新薬で大臣賞 経産省が起業家表彰
  6. 東芝やキヤノンが優位、微細加工技術の「ナノインプリント」
  7. 理研:23日に一般公開、「実験ジャー」も登場--和光 /埼玉
  8. 反応開発における顕著な功績を表彰する「鈴木章賞」が創設 ―北海道…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 三中心四電子結合とは?
  2. 男性研究者、育休を取る。
  3. 大村氏にウメザワ記念賞‐国際化学療法学会が授与
  4. マンダー試薬 Mander’s Reagent
  5. 水素製造に太陽光エネルギーを活用 -エタノールから水素を獲得し水素ガスを発生する有機化合物を開発-
  6. 2008年ノーベル化学賞『緑色蛍光タンパクの発見と応用』
  7. 昭和電工、異種材接合技術を開発
  8. 2005年9-10月分の気になる化学関連ニュース投票結果
  9. 超分子化学と機能性材料に関する国際シンポジウム2018
  10. エッセイ「産業ポリマーと藝術ポリマーのあいだ」について

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

ディストニックラジカルによる多様なアンモニウム塩の合成法

第643回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理工学研究科 村上研究室の木之下 拓海(きのした …

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー