[スポンサーリンク]

ケムステニュース

「花粉のつきにくいスーツ」登場

[スポンサーリンク]

接触角花粉症のシーズン到来にあわせて、富山市のデパートにこのほど「花粉のつきにくいスーツ」が登場し、買い物に訪れる人の間で話題になっています。スーツがお目見えしたのは富山大和の紳士服売り場です。

このスーツはこれまで生地の表面を加工するだけだった撥水加工を繊維の一本一本に浸透させることで水や油をはじく機能が高めていてさらにほこりや花粉がつきにくくなっています。(引用:インターネットKNB)

 

 

 

テフロン(テトラフルオロエチレン樹脂)加工でしょうか?一概に水をはじく、撥水といってもその効果に差があります。ですので撥水性の評価のひとつとして接触角があります。接触角(contact angle)とは固体表面と液滴間の角度のことをいい、接触角が大きいほど一般的に撥水性があるというんですね。

 

ところで、撥水という言葉はよく車のフロントガラスで使われますね。撥水コーティング剤(フッ素系のポリマー樹脂が一般的)を塗布すると、雨の液滴が撥水効果によって水をはじき、走っているため水滴がころころと飛んでいってくれます。逆にサイドミラーなんかは走っていても風が当たらないので、撥水性があると水滴が邪魔なので全く見えません。そういうときは親水性のコーティング剤(最近二酸化チタン光触媒を用いたものが利用されています。)を用いると親水効果により水の膜を形成しみやすくなるんです。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4946553371″ locale=”JP” title=”超撥水と超親水”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 化学の力で名画の謎を解き明かす
  2. ナタデココ、次世代の薄型ディスプレー基板に活用
  3. 観客が分泌する化学物質を測定することで映画のレーティングが可能に…
  4. 青色LED和解:中村教授「日本の司法制度は腐ってる」
  5. 「自然冷媒」に爆発・炎上の恐れ
  6. サクラの酵母で作った赤い日本酒を商品化に成功
  7. メルク、途上国でエイズ抑制剤を20%値下げ
  8. 医薬各社、アルツハイマー病薬の開発進まず

注目情報

ピックアップ記事

  1. ストライカー試薬 Stryker’s Reagent
  2. 危険物データベース:第3類(自然発火性物質および禁水性物質)
  3. 高効率・高正確な人工核酸ポリメラーゼの開発
  4. クリストフ・レーダー Christoph Rader
  5. オリンピセン (olympicene)
  6. 近くにラジカルがいるだけでベンゼンの芳香族性が崩れた!
  7. 【書籍】理系のための口頭発表術
  8. 花王、ワキガ臭の発生メカニズムを解明など研究成果を発表
  9. ティム・スワガー Timothy M. Swager
  10. UCリアクター「UCR-150N」:冷媒いらずで-100℃!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年3月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー