サンギは、化石資源ではなく稲藁やさとうきびといったバイオマス由来のエタノールを原料に、無機化合物ハイドロキシアパタイト(HAP)を触媒として1-ブタノールや1,3-ブタジエンといった化学工業原料やガソリン代替燃料(バイオガソリン)を合成する技術を開発した。現在、世界各国で特許取得を推進すると同時に、新たなエタノール化学産業の創造を目指している。(引用:nikkeibp)
エタノールは石油から取れたエチレンにリン酸を触媒として水を付加させることによって合成できます。これは高校で習うものですね。
しかし、酒ですから酒がつくれるものからはエタノールが取れるんです。そのエタノール使って石油化学工業で収益性の高い1-ブタノールなどに変換するということです。
1-ブタノールはアセトアルデヒドを脱水縮合してクロトンアルデヒドをつくり、水素化し製造しています。
それを、エタノールに約300℃、常圧で高活性化ハイドロキシアパタイト触媒を用いることで合成できるそうです。
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