◇昨夏の猛暑が元凶
花粉の飛散状況を予測するNPO(非営利組織)「花粉情報協会」は、気温が上がる7日以降、関東以西で1日100個以上(1平方センチ当たり)というスギ花粉の「大量飛散」を見込んでいる。大半の患者の症状が重くなる30個の3倍以上で、協会は7日にも花粉警報を出す。
気象業務支援センターの村山貢司・専任主任技師によると、東京都心の飛散開始は2月22日と例年より約10日遅かった。だが翌日には30個(同)を超すなど、関東以西は既に本格シーズン入りした。ただ、このところの気温の低さが花粉の放出を抑えたり、関東や九州の季節外れの雪が浮遊量を抑制するなどして、大量飛散を免れていた。
花粉情報協会の予測では、ヒノキも含めた今シーズンの総飛散量(1平方センチ当たり)は、東京で8200個と過去10年の平均値の倍以上、岡山で5300個と4倍以上。各地でも数倍と予想される。特に少なかった昨年に比べると、数十倍にもなりそうだ。(引用:毎日新聞)