[スポンサーリンク]

ケムステニュース

東レ科学技術賞:東京大学大学院理学系研究科奈良坂教授受賞

[スポンサーリンク]

財団法人 東レ科学振興会(会長 前田勝之助)は、第45回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成および第36回東レ理科教育賞を次のとおり決定した。


○東レ科学技術賞


東京大学大学院理学系研究科教授  奈良坂 紘一(S19.5.6生) 
京都大学大学院理学研究科教授  佐藤 矩行(S20.8.27生)


 
○東レ科学技術研究助成


東京大学分子細胞生物学研究所教授  渡辺 嘉典 ほか10名



○東レ理科教育賞


北海道立理科教育センター研究員  境 智洋 ほか2名


贈呈式は3月17、日本工業倶楽部(東京・丸の内)で行う。(引用:東レ科学振興会


奈良坂教授今年度東レ科学技術賞が発表されましたね。東レ科学技術賞は東レ株式会社が寄付した10億円を基金とし1960年に設立された東レ科学振興会が科学技術に関する顕著な業績に対し送る賞です。今回は東大の奈良坂教授。(写真:21世紀COEプログラム 動的分子論に立脚したフロンティア基礎化学)


受賞理由は「先導的有機合成反応の開発」とのこと。近年はオキシム化合物の窒素原子上の置換反応を中心に研究を行っています。


関連書籍



演習 有機合成化学 


大学4年生から大学院生、博士研究員までを対象とし、有機合成化学の広い分野をカバーできるように、最近の文献から選択した演習問題を掲載。自ら考え、解くことによって有機合成化学の知識を習得できる。




生物活性天然物の合成―複雑な構造をいかにして構築するか


高次構造天然有機化合物の合成における戦略と合成法、特に鍵工程となる骨格構築法の設計を紹介。研究過程における問題点のとらえ方や研究の進め方についても詳しく述べる。


この東レ化学賞は非常に著名人がもらっています。例えば有機化学の分野に限定しても去年の受賞は
今年度の学士院賞を受賞した東大柴崎正勝教授、他にも2001年度のノーベル化学賞受賞者である野依良治教授、玉尾酸化の玉尾皓平教授、向山アルドール反応の向山光昭教授(奈良坂教授の師匠です。)が挙げられます。

関連リンク

オキシムを用いるアミノ化反応

東京大学奈良坂研究室

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 人工タンパク質、合成に成功 北陸先端大、エイズ薬剤開発に道
  2. 第二回触媒科学国際シンポジウム
  3. 三菱ケミカルのサステナビリティに関する取り組み
  4. 総合化学大手5社の前期、4社が経常減益
  5. CASがSciFinder-nの新しい予測逆合成機能を発表
  6. サントリー:重曹を使った新しい飲料「水分補給炭酸」発売
  7. グラクソ、糖尿病治療薬「ロシグリタゾン」が単独療法無効のリスクを…
  8. 森林総合研究所、広葉樹害虫ヒメボクトウの性フェロモン化学構造を解…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 高分子と低分子の間にある壁 1:分子量分布
  2. 植物由来アルカロイドライブラリーから新たな不斉有機触媒の発見
  3. ピーターソンオレフィン化 Peterson Olefination
  4. エノラートのα-アルキル化反応 α-Alkylation of Enolate
  5. 第94回日本化学会付設展示会ケムステキャンペーン!Part I
  6. パール・クノール フラン合成 Paal-Knorr Furan Synthesis
  7. トップ・ドラッグ―その合成ルートをさぐる
  8. 【マイクロ波化学(株)ウェビナー】 #環境 #SDGs マイクロ波によるサステナブルなものづくり (プラ分解、フロー合成、フィルム、乾燥、焼成)
  9. ちょっとキレイにサンプル撮影
  10. アブラナ科植物の自家不和合性をタンパク質複合体の観点から解明:天然でも希少なSP11タンパク質の立体構造予測を踏まえて

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年3月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2024年12月号:パラジウム-ヒドロキシ基含有ホスフィン触媒・元素多様化・縮環型天然物・求電子的シアノ化・オリゴペプチド合成

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年12月号がオンライン公開されています。…

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP