[スポンサーリンク]

ケムステニュース

「携帯」の電池で電車走る・福井大などが実験に成功

[スポンサーリンク]

福井大学などが作るグループは29日までに、携帯電話やノートパソコンに使われているリチウムイオン電池を改良し大型化、路面電車を走らせる実験に成功した。

福井大、電子材料メーカーの大研化学工業(大阪市)と電池メーカーのエナックス(東京)が開発した電池は、縦70センチ、横50センチ、高さ45センチで約200キロ。福井鉄道(福井県武生市)で行った実験では、約16トンの車両を最高時速約40キロで、一度も止まらず約20キロ走らせた。

このリチウムイオン電池は、主な材料に従来のコバルトではなく、粒子を細かく均一にしたマンガンを使ったことが特徴。これにより最大約900アンペアと大きな電流を作り出し、充電も10分程度と、急速な充放電が可能になったという。(引用:日本経済新聞

 

電池で走る列車。すごいですね。数ヶ月前にもこのニュースがあり、実験を行うという話でした。うまくいったようでよかったですね。話は変わりますが、最古の電池ってどんなものかわかりますか?松下電器のゆかいな電池の森にありました。なんと2000年以上前で粘土でできた小さなつぼの内側に薄い銅の筒がはめこまれ、まん中に鉄棒が入っており、つぼの口はアスファルトでふたをしていたそうで、電圧は1.5~2ボルト、電解液にはぶどう酒だと。イラクのホイヤットラブヤ遺跡から発掘されたこの「つぼ型の電池」で、今のように電気を蓄えるものではなく主にめっきに使われていたそうです

 

関連書籍

 


電池応用ハンドブック―各種電池の基礎知識から,電池応用回路,充放電マネージメント・システム,活用資料集まで


リチウムイオン電池物語―日本の技術が世界でブレイク

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 1日1本の「ニンジン」でガン予防!?――ニンジンの効能が見直され…
  2. 磁性液体:常温で液体になる磁性体を初発見 東大大学院
  3. 自動車のスリ傷を高熱で自己修復する塗料
  4. 私立武蔵高 の川崎さんが「銀」 国際化学オリンピック
  5. 「抗炎症」と「抗酸化」組み合わせ脱毛抑制効果を増強
  6. サリドマイドの治験、22医療機関で 製薬会社が発表
  7. ALSの新薬「ラジカット」試してます
  8. 痛風薬「フェブキソスタット」の米国売上高が好発進

注目情報

ピックアップ記事

  1. 産学それぞれの立場におけるマテリアルズ・インフォマティクス技術活用
  2. 挑戦を続ける日本のエネルギー企業
  3. 亜酸化窒素 Nitrous oxide
  4. 熊田 誠 Makoto Kumada
  5. 付設展示会へ行こう!ーWiley編
  6. 第19回次世代を担う有機化学シンポジウム
  7. 神経変性疾患関連凝集タンパク質分解誘導剤の開発
  8. 無保護カルボン酸のラジカル機構による触媒的酸化反応の開発
  9. アミンの新合成法2
  10. 化学遺産財団

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

早稲田大学各務記念材料技術研究所「材研オープンセミナー」

早稲田大学各務記念材料技術研究所(以下材研)では、12月13日(金)に材研オープンセミナーを実施しま…

カーボンナノベルトを結晶溶媒で一直線に整列! – 超分子2層カーボンナノチューブの新しいボトムアップ合成へ –

第633回のスポットライトリサーチは、名古屋大学理学研究科有機化学グループで行われた成果で、井本 大…

第67回「1分子レベルの酵素活性を網羅的に解析し,疾患と関わる異常を見つける」小松徹 准教授

第67回目の研究者インタビューです! 今回は第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化す…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP