カイコガは養蚕に使うカイコの成虫。東京大の東原和成・助教授(先端生命科学)らは、受容体を持つ雄の触角の感覚器(感覚毛)を詳しく調べ、どの感覚毛にも存在するが、センサーとして働いていない「BmOR2」というたんぱく質に着目した。
代表的な性フェロモン「ボンビコール」の受容体遺伝子をカエルの卵細胞に組み込み、BmOR2がある場合とない場合とで、受容体の感度を電気信号に置き換えて比べた。その結果、BmOR2がある場合は、ない場合より数百倍、性フェロモンに対して敏感だった。(引用:毎日新聞)
ボンビコールは非常に有名なフェロモンです。フェロモンの名前の由来はギリシャ語のpherein(運ぶ)とhormon(興奮させる)という意味からpheromoneとされているそうです。ちなみに私のHN、ブレビコミンもキクイムシという虫のフェロモンです。
11月にも類似のニュースが報告されており紹介しました。
性フェロモン感じる遺伝子、ガで初発見…京大グループ
前にも言いましたがフェロモンって分子量が小さく、飛んでしまうものですから単離も合成も非常に大変です。フェロモンの話には多くのサイエンス的に面白い話がありますね。今後紹介したいと思います。
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五十万をこえるカイコガ、一万近いゴキブリ。その飼育が化学者たちのスタートラインだった。昆虫の「処女」から抽出された不思議な物質…。構造の解明から害虫駆除への応用まで、四十年の研究史を平易に解説する。