ナノテク素材として注目される極細の筒状炭素物質カーボンナノチューブが二重になった「2層カーボンナノチューブ」を、薄いシート状の「カーボンナノペーパー」に加工する技術を遠藤守信信州大教授とメキシコ、米国の共同チームが開発、3日付の英科学誌ネイチャーに発表した。2層カーボンナノチューブは直径1―2ナノメートル(1ナノは100万分の1ミリ)のチューブ内にもう1つチューブが入った構造で、できたナノペーパーは直径約3センチの円形で厚さ約0.2ミリ。 省エネ型液晶ディスプレーの素材などとして実用化が期待されているが、高純度で作ることが難しかった。遠藤教授は「量産化の方法も検討したい」と話している。
関連書籍
[amazonjs asin=”4320044258″ locale=”JP” title=”カーボンナノチューブ・グラフェン (最先端材料システムOne Point 1)”][amazonjs asin=”4781304362″ locale=”JP” title=”カーボンナノチューブの機能化・複合化技術 (CMCテクニカルライブラリー―新材料・新素材シリーズ)”][amazonjs asin=”4764950251″ locale=”JP” title=”ナノカーボン: 炭素材料の基礎と応用 (シリーズ:未来を創るナノ・サイエンス&テクノロジー)”]