武田薬品工業は7日、抗がん剤などを研究開発している米バイオベンチャー、シリックス社(カリフォルニア州)を約2億7000万ドル(約280億円)で買収すると発表した。武田が創薬企業を買収するのは初めて。世界の製薬業界では有望な新薬の研究開発を手がける企業の買収が相次いでおり、国内最大手の武田も企業合併・買収(M&A)の手法を活用して新薬開発のスピードを加速させる。
新薬は他社に先駆けて開発することで巨額の利益が見込まれ、国境を超えた開発競争が激化している。 シリックス社は99年設立のバイオベンチャーで社員は91人。たんぱく質を素早く解析する技術を使った創薬に強みがある。糖尿病の新薬候補化合物が臨床試験中で、将来の大型新薬に育つ可能性があるとみて買収に踏み切った。買収手続きは3月中に完了する見通しだ。 (引用:朝日新聞)
タンパク質高速X線結晶構造解析技術をもったシリックスを買収。新薬創出に向けた当社の研究能力をさらに高めることを目的としています。武田サンディエゴ(株)に名称を変更して営業を行うそう。ちなみに武田が研究拠点を国外に持つのははじめてだそうです。