砂糖から熱に強く丈夫な透明樹脂を作り出すことに、大阪府立大と江崎グリコ(大阪市)、三和澱粉(でんぷん)工業(奈良県)が成功した。
環境への負荷が少ない素材として、液晶画面用の偏光フィルムや、薬剤を包む極小カプセルなどへの応用が期待される。
この樹脂は、米やジャガイモに含まれるでんぷんの成分「アミロース」でできている。アミロースをでんぷんから分離することは難しいが、研究グループは、砂糖を2種類の酵素と反応させる方法で、合成に成功した。
合成アミロースは、薄膜、ゼリー状、糸など様々な形状に加工でき、「直径20ナノ・メートル(ナノは10億分の1)のカプセルも作れる」(同大の北村進一教授)。約200度の熱にも耐えられる。土に埋めると、微生物が分解してくれるという。 (引用:読売新聞)
ケムステニュース
砂糖から透明樹脂、大阪府立大などが開発に成功
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