[スポンサーリンク]

ケムステニュース

砂糖から透明樹脂、大阪府立大などが開発に成功

[スポンサーリンク]

砂糖から熱に強く丈夫な透明樹脂を作り出すことに、大阪府立大江崎グリコ(大阪市)、三和澱粉(でんぷん)工業(奈良県)が成功した。
 環境への負荷が少ない素材として、液晶画面用の偏光フィルムや、薬剤を包む極小カプセルなどへの応用が期待される。
 この樹脂は、米やジャガイモに含まれるでんぷんの成分「アミロース」でできている。アミロースをでんぷんから分離することは難しいが、研究グループは、砂糖を2種類の酵素と反応させる方法で、合成に成功した。
 合成アミロースは、薄膜、ゼリー状、糸など様々な形状に加工でき、「直径20ナノ・メートル(ナノは10億分の1)のカプセルも作れる」(同大の北村進一教授)。約200度の熱にも耐えられる。土に埋めると、微生物が分解してくれるという。 (引用:読売新聞)
生分解性、安全性が高いバイオポリマーの開発のニュースです。

関連書籍

[amazonjs asin=”4339070955″ locale=”JP” title=”ポリマーバイオマテリアル―先端医療のための分子設計設計― (バイオマテリアルシリーズ)”][amazonjs asin=”4061568027″ locale=”JP” title=”有機機能材料 基礎から応用まで (エキスパート応用化学テキストシリーズ)”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 伯東、高機能高分子材料「デンドリマー」、製造期間10分の1に
  2. ダイハツなど、福島第一原発廃炉に向けハニカム型水素安全触媒を開発…
  3. 超高性能プラスチック、微生物で原料を生産
  4. トムソン:2005年ノーベル賞の有力候補者を発表
  5. 青色発光ダイオードの赤﨑勇氏らに京都賞
  6. 既存の石油設備を活用してCO2フリー水素を製造、ENEOSが実証…
  7. 痔治療の新薬で大臣賞 経産省が起業家表彰
  8. 香りで女性のイライラ解消 長崎大が発見、製品化も

注目情報

ピックアップ記事

  1. 今年は Carl Bosch 生誕 150周年です
  2. 第100回有機合成シンポジウム記念特別講演会に行ってきました
  3. ワーグナー・メーヤワイン転位 Wagner-Meerwein Rearrangement
  4. 鉄触媒によるオレフィンメタセシス
  5. パッションフルーツに「体内時計」遅らせる働き?
  6. 液体キセノン検出器
  7. 2次元分子の芳香族性を壊して、ホウ素やケイ素を含む3次元分子を作る
  8. ヒドラジン
  9. 有用なりん化合物
  10. ドミノ遊びのように炭素結合をつくる!?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー