[スポンサーリンク]

ケムステニュース

ノーベル受賞者、東北大が米から招請

[スポンサーリンク]

東北大(仙台市)は16日、1999年のノーベル化学賞を受賞した米カリフォルニア工科大教授のアハメド・ゼワイル氏(58)を4月から常勤の教授として招請する、と発表した。
 東北大が昨年10月に設けた「ユニバーシティ・プロフェッサー」の第1号。
 ゼワイル氏は、光でさえ1ミリも進めない数百兆分の1秒の間に進む化学反応をレーザー光を使って観察、「フェムト(1フェムトは1000兆分の1)秒化学」と呼ぶ分野を切り開いた。 (引用:読売新聞)
1秒で地球を7周できる光でも、1000兆分の1秒(1フェムト秒)では1μmも進めません。この間隔のパルスをつかって分子を観察すると、その間隔での分子の運動を見ることができます。また、このような短い間隔でパルスを出す技術は超高速通信へと応用も可能です。
関連リンク
技術解説 フェムト秒テクノロジーってなあに?
フェムト秒とは時間の単位で、1000兆分の1秒を表わします。光は1秒間に地球を7周半しますが、その光が1フェムト秒間に進む距離はわずか0.3ミクロン。これはウイルス、CDのピット幅、トランジスタのゲート長のスケールです。
ナノ、ピコ、フェムト、アト…見えてきた超短時間の世界

連書籍

 


現代物理科学―フェムトからハッブルの世界まで

 

現代物理を科学技術の基礎をなすものという観点から、膨大な現代物理の体系をできるだけ簡潔に、しかし数学的な厳密さに妥協することなく統一的に記述する。 

 


超高速化学ダイナミクス―フェムト・ピコ秒領域の化学

 

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 植物性油の再加熱によって毒物が発生
  2. 2016年化学10大ニュース
  3. ヘリウム新供給プロジェクト、米エアプロダクツ&ケミカルズ社
  4. カネボウ化粧品、バラの香りの秘密解明 高級香水が身近に?
  5. 2021年化学企業トップの年頭所感を読み解く
  6. 光で分子の結合状態を変えることに成功
  7. メラノーマ治療薬のリード化合物を発見
  8. 富山化学 「YP-18 」の開発を開始

注目情報

ピックアップ記事

  1. 【7/21 23:59〆切】研究費総額100万円!「AI × ◯◯学」で未来をつくる若手研究者を募集します
  2. 乾燥剤の種類と合成化学での利用法
  3. C-H結合活性化を経るラクトンの不斉合成
  4. ケムステ版・ノーベル化学賞候補者リスト【2016年版】
  5. 東大、京大入試の化学を調べてみた(有機編)
  6. Merck Compound Challengeに挑戦!【エントリー〆切:2/26】
  7. 交差アルドール反応 Cross Aldol Reaction
  8. シュタウディンガー ケテン環化付加 Staudinger Ketene Cycloaddition
  9. Principles and Applications of Aggregation-Induced Emission
  10. 【2021年卒業予定 修士1年生対象】企業での研究開発を知る講座

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

第57回若手ペプチド夏の勉強会

日時2025年8月3日(日)~8月5日(火) 合宿型勉強会会場三…

人工光合成の方法で有機合成反応を実現

第653回のスポットライトリサーチは、名古屋大学 学際統合物質科学研究機構 野依特別研究室 (斎藤研…

乙卯研究所 2025年度下期 研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

次世代の二次元物質 遷移金属ダイカルコゲナイド

ムーアの法則の限界と二次元半導体現代の半導体デバイス産業では、作製時の低コスト化や動作速度向上、…

日本化学連合シンポジウム 「海」- 化学はどこに向かうのか –

日本化学連合では、継続性のあるシリーズ型のシンポジウムの開催を企画していくことに…

【スポットライトリサーチ】汎用金属粉を使ってアンモニアが合成できたはなし

Tshozoです。 今回はおなじみ、東京大学大学院 西林研究室からの研究成果紹介(第652回スポ…

第11回 野依フォーラム若手育成塾

野依フォーラム若手育成塾について野依フォーラム若手育成塾では、国際企業に通用するリーダー…

第12回慶應有機化学若手シンポジウム

概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大学理工学部・…

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー