日本の金属研究の中心地、東北大金属材料研究所の成果が、また一つ産業化へ向けて動き出す。安彦兼次客員教授らの研究グループが開発に成功した「超高純度金属」。純度を99・9989%にまで高めた鉄は、従来の鉄の常識を覆す物体に変わる。原発のひび割れや二酸化炭素の削減に苦しむ電力業界をはじめとする産業界や国は、東北発の新技術に熱い視線を注いでいる。金属には通常、硫黄やリン、炭素などの不純物が混じっている。普通の純度99・9%の鉄は、一辺に原子が10個並ぶ立方体に不純物原子1個の割合だが、純度99・9999%の超高純度鉄は、一辺に原子が100個並んだ立方体に不純物原子1個の状態という。(引用:朝日新聞)
金属の精製で性質が変わる。確かにごく微妙といっても混ざっているということミクロでいえば合金になってしまうわけですから当たり前といえば当たり前ですが、面白いですね。には純粋なもの、非常に作るのは難しいものです。
ちょっと話が変わりますが有機化合物でも研究室で精製したものはよくて99.数%。これが薬や食料品で混入していたものが安全性のデータがないものなら大変なことになります。物質によってはppbオーダーのいらない物質が入っていたりしても、生産自体がとまる時代。微量物質が見える分析できる時代が、もちろん良いほうに向かっていると思いますが、過剰な判断にもならざるを得ないところもありますね。
さらに、化学反応でも触媒中の微量物質が効いていたという例は多くあります。A社の試薬では反応が進行したが、B社の試薬では反応が進行しない。詳細に研究を行ってみると、真の触媒は0.01%程度含まれる物質だった。とか。
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