[スポンサーリンク]

ケムステニュース

ノーベル化学賞受賞者が講演 3月1日、徳島文理大学

[スポンサーリンク]

生体内のタンパク質分解制御の仕組みを発見し、昨年ノーベル化学賞を受賞したイスラエル工科大学のアーロン・チェハノバ教授が3月1日午後4時から、徳島文理大学(徳島市山城町西浜傍示)のアカンサスホールで講演する。(引用:徳島新聞)

 

ユビキチンの仲介でたんぱく質が分解される仕組みの発見したアーロン教授。ユビキチンは76アミノ酸からなり、酵母からヒトにいたるまで真核細胞に普遍的に存在する小さなタンパク質のことです。名前の由来は、ラテン語の“ubique=あらゆるところで”という形容詞を基にした英語 ユビキタス(ubiquitous)からきていて、「至る所に存在{そんざい}する」という意味があります。ノーベル化学賞を受賞した、チェハノバとヘルシュコ教授らがこれがATP依存的タンパク質分解を促進することを見出し、名付けました。

ところで、徳島文理大ってきれいですよね。お金があるのか化学の分野でも結構有名な先生方がそろっています。以前行ったのですがアカンサスホールもすごくきれいでピアノを引いていました。確かパイプオルガンか何かが飾ってあって維持するのにかなりお金がかかるとか。

関連書籍

[amazonjs asin=”4320056442″ locale=”JP” title=”ユビキチン‐プロテアソーム系とオートファジー―作動機構と病態生理”][amazonjs asin=”4758102880″ locale=”JP” title=”細胞内の輪廻転生タンパク質の分解機構―ユビキチン,プロテアソーム,オートファジー,プロテ (実験医学増刊 Vol. 26-2)”]

 

外部リンク

 

  • ノーベル化学賞、米・イスラエルの3氏に授与

 スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2004年のノーベル化学賞をイスラエル工科大学のアーロン・チェハノバ教授(57)、同アブラム・ヘルシュコ教授(67)、カリフォルニア大学アーバイン校のアーウィン・ローズ博士(78)に授与すると発表した。細胞内で特殊な酵素の働きにより、不要なたんぱく質が分解される仕組みを解明した。(引用: 日本経済新聞

 

それまでたんぱく質の生成や働きだけに注目していた科学界に、たんぱく質の『死』という視点を示した研究です。そこで、今回はこのノーベル化学賞の研究内容と、その概念を利用した新薬の開発について簡単に説明しよう。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 実験ノートを復刻し公開へ 高峰譲吉らのアドレナリン
  2. 変わりゆく化学企業の社名
  3. 新しい糖尿病治療薬認可へ~人体機能高めるタイプから吸入式まで
  4. 肩こりにはラベンダーを
  5. 投手が使用するすべり止め剤の効果を初めて定量的に実証
  6. 米国の博士研究員の最低賃金変更
  7. 呉羽化学、社名を「クレハ」に
  8. 100兆分の1秒を観察 夢の光・XFEL施設公開

注目情報

ピックアップ記事

  1. CV書いてみた:ポスドク編
  2. ポンコツ博士の海外奮闘録 外伝① 〜調剤薬局18時〜
  3. ウェルチ化学賞・受賞者一覧
  4. 科学は夢!ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞2015
  5. 昭和電工、青色LEDに参入
  6. “Wakati Project” 低コストで農作物を保存する技術とは
  7. 有機合成化学協会誌2023年6月号:環状ペプチド天然物・フロキサン分子・分子内パラジウム触媒移動機構・C(sp3)–H結合官能基化型環化反応・一置換アセチレン類
  8. 20年新卒の志望業界ランキング、化学は総合3位にランクイン
  9. 機械的刺激による結晶間相転移に基づく発光性メカノクロミズム
  10. 分子マシンー2016年ノーベル化学賞より

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

新たな有用活性天然物はどのように見つけてくるのか~新規抗真菌剤mandimycinの発見~

こんにちは!熊葛です.天然物は複雑な構造と有用な活性を有することから多くの化学者を魅了し,創薬に貢献…

創薬懇話会2025 in 大津

日時2025年6月19日(木)~6月20日(金)宿泊型セミナー会場ホテル…

理研の研究者が考える未来のバイオ技術とは?

bergです。昨今、環境問題や資源問題の関心の高まりから人工酵素や微生物を利用した化学合成やバイオテ…

水を含み湿度に応答するラメラ構造ポリマー材料の開発

第651回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院工学研究科(大内研究室)の堀池優貴 さんにお願い…

第57回有機金属若手の会 夏の学校

案内:今年度も、有機金属若手の会夏の学校を2泊3日の合宿形式で開催します。有機金…

高用量ビタミンB12がALSに治療効果を発揮する。しかし流通問題も。

2024年11月20日、エーザイ株式会社は、筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン…

第23回次世代を担う有機化学シンポジウム

「若手研究者が口頭発表する機会や自由闊達にディスカッションする場を増やし、若手の研究活動をエンカレッ…

ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用

持続可能な社会の実現に向けて、太陽電池は太陽光発電における中心的な要素として注目…

有機合成化学協会誌2025年3月号:チェーンウォーキング・カルコゲン結合・有機電解反応・ロタキサン・配位重合

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年3月号がオンラインで公開されています!…

CIPイノベーション共創プログラム「未来の医療を支えるバイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第105春季年会(2025)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「未来の医療…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー