[スポンサーリンク]

ケムステニュース

トクヤマが参入へ/燃料電池部材市場

[スポンサーリンク]

総合化学のトクヤマ(周南市)は、新エネルギーとして注目されている燃料電池用の部材市場に参入する。携帯電話やパソコンなどの電源として期待される「直接メタノール形燃料電池」(DMFC)と呼ばれる中枢部材について、発電効率の課題であるメタノールの高濃度化に成功した。家電や自動車メーカー向けに06年から商業生産を始め、40~50億円の売り上げを目指すという。燃料電池は、燃料の水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を取り出す。発電時の副生成物は水と熱だけで、環境への負担が少ないうえ、エネルギー効率が高いとして各国で開発競争が加速している。

製造手法は複数あるが、DMFCは携帯端末分野での採用が期待されている。だが、電池の中枢部材として開発が先行しているフッ素系膜は、メタノールが染み出して発電効率を下げてしまうことが課題になってきた。

トクヤマは、自社の製塩用の電気透析技術を駆使。炭化水素系材料のイオン交換膜を使って、メタノールの透過性を10分の1に抑えた、としている。(引用:朝日新聞 山口

関連書籍

[amazonjs asin=”4797358033″ locale=”JP” title=”「燃料電池」のキホン (イチバンやさしい理工系)”]

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. ハーバード大Whitesides教授がWelch Awardを受…
  2. タンチョウ:殺虫剤フェンチオンで中毒死増加
  3. 千葉県産の天然資源「ヨウ素」が世界の子どもたちを救う
  4. BASF、新規のキラル中間体生産プロセスを開発!
  5. 花王、ワキガ臭の発生メカニズムを解明など研究成果を発表
  6. 国際シンポジウム;創薬・天然物―有機合成化学の展望―
  7. 大正製薬、女性用の発毛剤「リアップレディ」を来月発売
  8. 翻訳アルゴリズムで化学反応を予測、IBMの研究者が発表

注目情報

ピックアップ記事

  1. パッセリーニ反応 Passerini Reaction
  2. 密度汎関数法の基礎
  3. 近況報告PartII
  4. 電気化学ことはじめ(1) 何が必要なの??
  5. ポリマーを進化させる!機能性モノマーの力
  6. 錯体と有機化合物、触媒はどっち?
  7. アリルC(Sp3)-H結合の直接的ヘテロアリール化
  8. 始めよう!3Dプリンターを使った実験器具DIY:3Dスキャナー活用編
  9. ポンコツ博士の海外奮闘録XVII~博士,おうちを去る~
  10. 黒板に描くと着色する「魔法の」チョークを自作してみました

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

【産総研・触媒化学研究部門】新卒・既卒採用情報

触媒部門では、「個の力」でもある触媒化学を基盤としつつも、異分野に積極的に関わる…

触媒化学を基盤に展開される広範な研究

前回の記事でご紹介したとおり、触媒化学研究部門(触媒部門)では、触媒化学を基盤に…

「産総研・触媒化学研究部門」ってどんな研究所?

触媒化学融合研究センターの後継として、2025年に産総研内に設立された触媒化学研究部門は、「触媒化学…

Cell Press “Chem” 編集者 × 研究者トークセッション ~日本発のハイクオリティな化学研究を世界に~

ケムステでも以前取り上げた、Cell PressのChem。今回はChemの編集…

光励起で芳香族性を獲得する分子の構造ダイナミクスを解明!

第 654 回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 協奏分子システム研究セ…

藤多哲朗 Tetsuro Fujita

藤多 哲朗(ふじた てつろう、1931年1月4日 - 2017年1月1日)は日本の薬学者・天然物化学…

MI conference 2025開催のお知らせ

開催概要昨年エントリー1,400名超!MIに特化したカンファレンスを今年も開催近年、研究開発…

【ユシロ】新卒採用情報(2026卒)

ユシロは、創業以来80年間、“油”で「ものづくり」と「人々の暮らし」を支え続けている化学メーカーです…

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー