東海カーボンと三菱化学は24日、今年4月に予定していたカーボンブラック事業での共同出資会社設立を断念すると発表した。新会社には東海カーボンが6割、三菱化学が4割出資し、三菱化学のカーボンブラック事業を移管する予定だった。計画を審査していた公正取引委員会が、新会社と東海カーボンを合わせた国内シェアの高さなどを理由に競争が阻害されると判断した。今後は両社とも単独で同事業を手掛けていくという。カーボンブラックは合成ゴムに混ぜて、タイヤの補強材に使うほか、塗料やインキを黒色にする着色剤にも使う。東海カーボンはカーボンブラックの国内首位で、三菱化学は同3位。両社合計の国内シェアは約4割。(引用:日本経済新聞)
- 関連書籍