[スポンサーリンク]

ケムステニュース

元素も分析する電子顕微鏡

[スポンサーリンク]

ナノ技術を応用して新物質の開発に取り組んでいる研究員A氏。この頃物質を原子単位に分解する作業に没頭している。純度100%の新物質を作るためには原子一つ一つを分析して不純物を除去する難しい作業を経ねばならない。不可能だと片付けてしまいそうな問題だが、A氏は全く心配していない。韓国基礎科学研究院(院長 イ・ジョンスン)で世界でもトップクラスの電子顕微鏡でのみ可能な「隣近元素分析技術」を開発しているため。

大徳バレーには新素材開発の基礎となる最新装置がある。基礎研の「超高電圧透過電子顕微鏡」は開発費用だけで200億ウォン以上がかかった自他が認める世界でもトップレベルの電子顕微鏡。素材工学、ナノ技術等をバックアップする貴重な装置だ。

研究チームは今年中にコンピュータプログラムを包めた実験技法などを開発、世界初の「隣近元素間区分が可能な化学的分析技術」を開発する計画。電子顕微鏡の開発、管理を担当するキム・ユンジュン博士(51)は「この研究は基礎研で最初に試みるもの。完成すれば未来のナノ技術に応用できるのはもちろん、新素材開発にも役に立つだろう」と説明している。(引用: おはよう大徳)

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4320034732″ locale=”JP” title=”新・走査電子顕微鏡”][amazonjs asin=”462108156X” locale=”JP” title=”透過型電子顕微鏡 (表面分析技術選書)”]  

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 高峰譲吉の「アドレナリン」107年目”名誉回復…
  2. 光で分子の結合状態を変えることに成功
  3. 採用が広がるユーグレナのバイオディーゼル燃料、ユーグレナバイオジ…
  4. 有機ELディスプレイ材料市場について調査結果を発表
  5. ヒアリの毒素を正しく知ろう
  6. ガ求愛行動:性フェロモンを解明 東大など
  7. 三菱ケミカルのサステナビリティに関する取り組み
  8. 甘草は虫歯を予防する?!

注目情報

ピックアップ記事

  1. 「オプトジェネティクス」はいかにして開発されたか
  2. フェイスト・ベナリー フラン合成 Feist-Benary Furan Synthesis
  3. 生物活性物質の化学―有機合成の考え方を学ぶ
  4. 旭化成ファインケム、新規キラルリガンド「CBHA」の工業化技術を確立し試薬を販売
  5. 材料研究分野で挑戦、“ゆりかごから墓場まで”データフル活用の効果
  6. 化学五輪、日本代表4人の高校生が「銅」獲得
  7. 2009年度日本学士院賞、化学では竜田教授が受賞
  8. Gaussian Input File データベース
  9. 環境ストレスに応答する植物ホルモン
  10. 第144回―「CO2を捕捉する多孔性金属-有機構造体の開発」Myunghyun Paik Suh教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

早稲田大学各務記念材料技術研究所「材研オープンセミナー」

早稲田大学各務記念材料技術研究所(以下材研)では、12月13日(金)に材研オープンセミナーを実施しま…

カーボンナノベルトを結晶溶媒で一直線に整列! – 超分子2層カーボンナノチューブの新しいボトムアップ合成へ –

第633回のスポットライトリサーチは、名古屋大学理学研究科有機化学グループで行われた成果で、井本 大…

第67回「1分子レベルの酵素活性を網羅的に解析し,疾患と関わる異常を見つける」小松徹 准教授

第67回目の研究者インタビューです! 今回は第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化す…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP