ナノ技術を応用して新物質の開発に取り組んでいる研究員A氏。この頃物質を原子単位に分解する作業に没頭している。純度100%の新物質を作るためには原子一つ一つを分析して不純物を除去する難しい作業を経ねばならない。不可能だと片付けてしまいそうな問題だが、A氏は全く心配していない。韓国基礎科学研究院(院長 イ・ジョンスン)で世界でもトップクラスの電子顕微鏡でのみ可能な「隣近元素分析技術」を開発しているため。
大徳バレーには新素材開発の基礎となる最新装置がある。基礎研の「超高電圧透過電子顕微鏡」は開発費用だけで200億ウォン以上がかかった自他が認める世界でもトップレベルの電子顕微鏡。素材工学、ナノ技術等をバックアップする貴重な装置だ。
研究チームは今年中にコンピュータプログラムを包めた実験技法などを開発、世界初の「隣近元素間区分が可能な化学的分析技術」を開発する計画。電子顕微鏡の開発、管理を担当するキム・ユンジュン博士(51)は「この研究は基礎研で最初に試みるもの。完成すれば未来のナノ技術に応用できるのはもちろん、新素材開発にも役に立つだろう」と説明している。(引用: おはよう大徳)
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