[スポンサーリンク]

ケムステニュース

有機EL、寿命3万時間 京セラ開発、18年春に量産開始

[スポンサーリンク]

京セラは二十一日、開発中だった次世代薄型表示装置の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)について、世界最高クラスの寿命三万時間超を達成し、平成十八年春に量産を開始することを明らかにした。有機ELは液晶に比べて画質や消費電力に優れる半面、寿命の短さが最大のネックとされていた。京セラは幅広い用途に向けて、商品化にめどがついたとして、国内で生産拠点の選定作業に入った。
 

 携帯電話などに搭載されている有機ELの寿命は現在一万時間弱にとどまっており、寿命六万時間の液晶に後れを取っていた。京セラも開発当初は二万時間を目標としていたが、開発段階でこれを大幅に上回る三万時間を記録。消費電力も携帯電話用サイズで液晶と比べ、三分の一以下に抑えることに成功したという。

 

 京セラが開発する有機ELは基板材料にアモルファスシリコンTFT(薄膜トランジスタ)を使うのが特徴。先発メーカーが使っている低温ポリシリコンTFTよりも製造コストを三割程度抑えられる。主に携帯電話やデジタルカメラ、カーナビゲーション用で二-七インチ(画面の対角線の長さ)程度の中小型サイズを量産する。(引用: 産経新聞)

 

ついに有機ELディスプレイが液晶越え?!基盤材料にアモルファスシリコンを使っているようです。アモルファスシリコンは製造コストが安くなる反面、キャリアの移動速度が落ちるということなのですがどうなのでしょう?とにかくここ4,5年で多くの有機EL製品が出ることは間違いないようです。

 

関連書籍

 


図解入門 よくわかる最新ディスプレイ技術の基本と仕組み―液晶、有機EL、プラズマ、電子ペーパー

 

 

 


液晶・PDP・有機EL徹底比較

 

 

 


有機ELディスプレイ

 

 

 


よくわかる有機ELディスプレイ―携帯電話からテレビまで

 

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 11年ぶり日本開催、国際化学五輪プレイベントを3月に
  2. 京のX線分析装置、国際標準に  島津製・堀場、EU環境規制で好調…
  3. 国際化学五輪、日本代表に新高校3年生4人決定/化学グランプリ20…
  4. CTCLS、製薬業界向けに医薬品の探索研究に特化した電子実験ノー…
  5. エーザイ、アルツハイマー治療薬でスウェーデン企業と提携
  6. 中皮腫治療薬を優先審査へ
  7. 世界的性能の質量分析器開発を開始
  8. ナノチューブブラシ!?

注目情報

ピックアップ記事

  1. 電子デバイス製造技術 ーChemical Times特集より
  2. 第171回―「超分子・機能性ナノ粒子で実現するセラノスティクス」Ken Cham-Fai Leung准教授
  3. 結晶作りの2人の巨匠
  4. 第33回ケムステVシンポ「研究DXとラボラトリーオートメーション」を開催します!
  5. バイヤー・ビリガー酸化 Baeyer-Villiger Oxidation
  6. キノリンをLED光でホップさせてインドールに
  7. 宇部興産、MCPTや京大と共同でスワン酸化反応を室温で反応させる技術を開発
  8. 未来を拓く多彩な色素材料
  9. Handbook of Reagents for Organic Synthesis: Reagents for Heteroarene Functionalization
  10. Keith Fagnou Organic Chemistry Symposium

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2004年12月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

四置換アルケンのエナンチオ選択的ヒドロホウ素化反応

四置換アルケンの位置選択的かつ立体選択的な触媒的ヒドロホウ素化が報告された。電子豊富なロジウム錯体と…

【12月開催】 【第二期 マツモトファインケミカル技術セミナー開催】 題目:有機金属化合物 オルガチックスのエステル化、エステル交換触媒としての利用

■セミナー概要当社ではチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ケイ素等の有機金属化合物を“オルガチッ…

河村奈緒子 Naoko Komura

河村 奈緒子(こうむら なおこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の有機化学者である。専門は糖鎖合…

分極したBe–Be結合で広がるベリリウムの化学

Be–Be結合をもつ安定な錯体であるジベリロセンの配位子交換により、分極したBe–Be結合形成を初め…

小松 徹 Tohru Komatsu

小松 徹(こまつ とおる、19xx年xx月xx日-)は、日本の化学者である。東京大学大学院薬学系研究…

化学CMアップデート

いろいろ忙しくてケムステからほぼ一年離れておりましたが、少しだけ復活しました。その復活第一弾は化学企…

固有のキラリティーを生むカリックス[4]アレーン合成法の開発

不斉有機触媒を利用した分子間反応により、カリックスアレーンを構築することが可能である。固有キラリ…

服部 倫弘 Tomohiro Hattori

服部 倫弘 (Tomohiro Hattori) は、日本の有機化学者。中部大学…

ぱたぱた組み替わるブルバレン誘導体を高度に置換する

容易に合成可能なビシクロノナン骨格を利用した、簡潔でエナンチオ選択的に多様な官能基をもつバルバラロン…

今年は Carl Bosch 生誕 150周年です

Tshozoです。タイトルの件、本国で特に大きなイベントはないようなのですが、筆者が書かずに誰が…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP