東北大金属材料研究所の川崎雅司教授(薄膜電子材料化学)らの研究チームは価格が安い酸化亜鉛を用いた青色発光ダイオードの開発に成功したと、十九日付の英科学誌ネイチャーマテリアルズ(電子版)に発表した。
携帯電話のバックライトなどに用いられる青色発光ダイオードは一九九三年、日亜化学工業の研究者だった中村修二・米カリフォルニア大教授が初めて製品化に成功。現在は窒化ガリウムが材料として使われているが、将来、より安価な酸化亜鉛が取って代わる可能性が出て来た。
川崎教授は「発光効率もよく、実用化されればコストダウンに加え省エネルギーにもつながり、高性能DVDの開発も期待できる」としている。(引用:西日本新聞)
これは面白い記事ですね。酸化亜鉛は化粧品にも紫外線をカットするために入っています。また、タイヤを硬くする添加剤としても使われています。窒素ガリウムよりは安いですし、構造が簡略化できるということで消費電力も1/10になるそうです。早く実用化をめざしたいですね。
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