長崎大医学部の篠原一之教授(神経生理学)らの研究グループが、マタニティーブルーや月経前緊張症などで引き起こされる女性特有の不安やイライラに効果のある香りを発見、ベンチャー企業が成分を化学合成して製品化した。
研究グループは、10―20代の女性21人に月経周期に合わせて9種類の香りをかいでもらい、倦怠(けんたい)感や意欲低下、イライラなどが軽減したかどうかを質問、回答を統計学的に解析した。その結果、東南アジア原産の花、イランイランの香りの主成分「βカリオフィレン」が、これらの症状改善に最も効果があることが分かった。(引用:共同通信)
βカリオフィレン(下図)はアロマテラピーで使われる精油の成分です。もともとチョウジのつぼみから単離されたこの化合物は4員環と9員環がトランスに縮環した面白い構造をしています。一般の人にはパックマンにしかみえないでしょう。パックマンもちょっと古いか(苦笑)。
科学的にもマイナスイオンほにゃららってものよりよっぽどというか比較にならないくらいこっちの方が説得力があります。いい香って落ち着くからいいですよね。
外部リンク
- パックマン: 1950年代に入り、多くの化学者の努力とX線結晶解析法の導入により、カリオフィレンは4員環と9員環がトランスに縮環したビシクロ[7.2.0]ウンデカン骨格を有する二環性化合物であることがはじめて明らかにされた。
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