[スポンサーリンク]

ケムステニュース

イチゴ生育に燃料電池

[スポンサーリンク]

ビニールハウスでのイチゴ栽培に燃料電池を使うユニークな実証試験を、三重県などが始める。電池から発生する電気と二酸化炭素、熱をイチゴの生育に生かす「一石三鳥」の取り組み。車や携帯電話への活用が注目されている燃料電池だが、農業との組み合わせが成功すれば、用途の拡大が期待できそうだ。

 燃料電池は、燃料に濃度3%のメタノール溶液を使い、酸素との化学反応で発電。一般的な水素燃料電池では副産物として水が出るが、メタノール燃料電池ではさらに二酸化炭素も発生する。

 夕方か早朝に二、三時間、出力一キロワットの燃料電池でハウスを電照。日照時間を増やす。二酸化炭素はイチゴの光合成の基になり、熱はハウス内を温めるのに使って、イチゴの生育を助長する計算だ。(引用: 中日新聞

 

非常に面白い使い方ですね。うまくいくといいと思います。ところで燃料電池最近出てきた技術と思われている方も多いかと思いますが、原理を発明したのは1800年代前半と遠く昔のことです。その後しばらく忘れられていましたが、アメリカの有人飛行計画で採用され多くの研究がなされました。

 

最近は、トヨタおよびホンダの燃料電池自動車やソニー、日立製作所、NECなどが相次いで携帯機器向けの燃料電池の開発を行っています。燃料電池と一言で言っても多くの種類があります。勉強してみてくださいね。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4798008885″ locale=”JP” title=”図解入門よくわかる最新燃料電池の基本と動向 (How‐nual Visual Guide Book)”][amazonjs asin=”4140019050″ locale=”JP” title=”燃料電池とは何か―水素エネルギーが拓く新世紀 (NHKブックス)”]

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. ウーロン茶に新薬開発の夢 県立大グループが新成分発見
  2. シロアリに強い基礎用断熱材が登場
  3. 仏サノフィ・アベンティス、第2・四半期は6.5%増収
  4. グラクソ、パーキンソン病治療薬「レキップ錠」を販売開始
  5. 2021年化学企業トップの年頭所感を読み解く
  6. 100兆分の1秒を観察 夢の光・XFEL施設公開
  7. 素材・化学で「どう作るか」を高度化する共同研究拠点、産総研が3カ…
  8. 総合化学大手5社の前期、4社が経常減益

注目情報

ピックアップ記事

  1. 生物学的等価体 Bioisostere
  2. チアゾリジンチオン
  3. 有機機能性色素におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用とは?
  4. チャールズ・リーバー Charles M. Lieber
  5. 化学者のためのエレクトロニクス講座~無電解めっきの原理編~
  6. 「引っ張って」光学分割
  7. ベンゼンスルホヒドロキサム酸を用いるアルデヒドとケトンの温和な条件下でのアセタール保護反応
  8. イグ・ノーベル賞の世界展に行ってきました
  9. ホウ素の力でイオンを見る!長波長光での観察を可能とするアニオンセンサーの開発
  10. オンライン座談会『ケムステスタッフで語ろうぜ』開幕!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2004年11月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

注目情報

最新記事

【産総研・触媒化学研究部門】新卒・既卒採用情報

触媒部門では、「個の力」でもある触媒化学を基盤としつつも、異分野に積極的に関わる…

触媒化学を基盤に展開される広範な研究

前回の記事でご紹介したとおり、触媒化学研究部門(触媒部門)では、触媒化学を基盤に…

「産総研・触媒化学研究部門」ってどんな研究所?

触媒化学融合研究センターの後継として、2025年に産総研内に設立された触媒化学研究部門は、「触媒化学…

Cell Press “Chem” 編集者 × 研究者トークセッション ~日本発のハイクオリティな化学研究を世界に~

ケムステでも以前取り上げた、Cell PressのChem。今回はChemの編集…

光励起で芳香族性を獲得する分子の構造ダイナミクスを解明!

第 654 回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 協奏分子システム研究セ…

藤多哲朗 Tetsuro Fujita

藤多 哲朗(ふじた てつろう、1931年1月4日 - 2017年1月1日)は日本の薬学者・天然物化学…

MI conference 2025開催のお知らせ

開催概要昨年エントリー1,400名超!MIに特化したカンファレンスを今年も開催近年、研究開発…

【ユシロ】新卒採用情報(2026卒)

ユシロは、創業以来80年間、“油”で「ものづくり」と「人々の暮らし」を支え続けている化学メーカーです…

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー