[スポンサーリンク]

ケムステニュース

室内照明で部屋をきれいに 汚れ防ぐ物質「光触媒」を高度化

[スポンサーリンク]

独立行政法人、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の研究チームが、目に見える光(可視光)でも機能する光触媒を合成するのに成功した。

光触媒は、光を当てるだけで物体の汚れや曇りを防いだり、殺菌したりする働きがあるので、トイレのタイルやビルの外壁などの表面材に広く使われている。ただ、これまでは目に見えない紫外光の照射によってしか機能を発揮しなかった。
紫外光は、太陽光のうち約5%しか含まれていない。このため、太陽光の照射で高効率に光触媒を機能させるためには、目に見える光でも働くようにする技術が求められていた。

新しい光触媒の合成に成功したのは、同機構の松本太輝(たき)特別研究員、井伊伸夫主席研究員らのチーム。材料となる酸化チタンに窒素をうまく添加する技術を開発したことで実現した。 (引用: FujiSankei Business )

 

酸化チタンの光触媒は「本多・藤嶋効果」と名づけられていてこの世界では有名です。今日まで酸化チタンを上回る半導体光触媒は報告されていません。本多、藤島先生は今年のノーベル化学賞の候補者としてニュートンにも紹介されていました。以前藤島先生の講演を聞く機会がありまして、とても丁寧に教えてくださいました。光触媒は日本の技術であり、工業化も多くされている非常に有用なものです。詳しくは関連リンクで。

 

外部リンク

  • 光触媒のページ:触媒、光触媒入門から光触媒トピックスまで様々な資料、記事を掲載。
  • Photocatalytic Materials Inc. ㈱光触媒研究所光触媒』について知りたい方はまずこのページから!!

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4274212459″ locale=”JP” title=”図解 光触媒のすべて”][amazonjs asin=”4833417693″ locale=”JP” title=”光触媒が日本を救う日―独創からの反撃”][amazonjs asin=”4872184009″ locale=”JP” title=”光触媒の新時代”]

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 自動車のスリ傷を高熱で自己修復する塗料
  2. 抗アレルギー薬「アレジオン」の販売、BIに一本化
  3. パッションフルーツに「体内時計」遅らせる働き?
  4. ベンゼンの害、低濃度でも 血液細胞に損傷
  5. 何を全合成したの?Hexacyclinolの合成
  6. バイエルワークショップ Bayer Synthetic Orga…
  7. 吉岡里帆さんが出演する企業ブランド広告の特設サイト「DIC岡里帆…
  8. 呉羽化学、明るさを保ちながら熱をカットする窓ガラス用素材

注目情報

ピックアップ記事

  1. シャープレス不斉アミノヒドロキシル化 Sharpless Asyemmtric Aminohydroxylation (SharplessAA)
  2. Spin-component-scaled second-order Møller–Plesset perturbation theory (SCS-MP2)
  3. ケムステイブニングミキサー2024に参加しよう!
  4. クラブトリー触媒 Crabtree’s Catalyst
  5. フッ素の特性が織りなす分子変換・材料化学(CSJカレントレビュー:47)
  6. アステラス製薬、抗うつ剤の社会不安障害での効能・効果取得
  7. ロイカート・ヴァラッハ反応 Leuckart-Wallach Reaction
  8. ジェレマイア・ジョンソン Jeremiah A. Johnson
  9. 有機合成のための遷移金属触媒反応
  10. リボフラビンを活用した光触媒製品の開発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2004年10月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

ヤーン·テラー効果 Jahn–Teller effects

縮退した電子状態にある非線形の分子は通常不安定で、分子の対称性を落とすことで縮退を解いた構造が安定で…

鉄、助けてっ(Fe)!アルデヒドのエナンチオ選択的α-アミド化

鉄とキラルなエナミンの協働触媒を用いたアルデヒドのエナンチオ選択的α-アミド化が開発された。可視光照…

4種のエステルが密集したテルペノイド:ユーフォルビアロイドAの世界初の全合成

第637回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院薬学系研究科・天然物合成化学教室(井上将行教授主…

そこのB2N3、不対電子いらない?

ヘテロ原子のみから成る環(完全ヘテロ原子環)のπ非局在型ラジカル種の合成が達成された。ジボラトリアゾ…

経済産業省ってどんなところ? ~製造産業局・素材産業課・革新素材室における研究開発専門職について~

我が国の化学産業を維持・発展させていくためには、様々なルール作りや投資配分を行政レベルから考え、実施…

第51回ケムステVシンポ「光化学最前線2025」を開催します!

こんにちは、Spectol21です! 年末ですが、来年2025年二発目のケムステVシンポ、その名…

ケムステV年末ライブ2024を開催します!

2024年も残り一週間を切りました! 年末といえば、そう、ケムステV年末ライブ2024!! …

世界初の金属反応剤の単離!高いE選択性を示すWeinrebアミド型Horner–Wadsworth–Emmons反応の開発

第636回のスポットライトリサーチは、東京理科大学 理学部第一部(椎名研究室)の村田貴嗣 助教と博士…

2024 CAS Future Leaders Program 参加者インタビュー ~世界中の同世代の化学者たちとかけがえのない繋がりを作りたいと思いませんか?~

CAS Future Leaders プログラムとは、アメリカ化学会 (the American C…

第50回Vシンポ「生物活性分子をデザインする潜在空間分子設計」を開催します!

第50回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!2020年コロナウイルスパンデミッ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP