[スポンサーリンク]

ケムステニュース

昭和電工、青色LEDに参入

[スポンサーリンク]

昭和電工は25日、青色発光ダイオード(LED)に参入すると発表した。11月からサンプル出荷を始め、2008年に200億円の売り上げを目指す。同社が手がけるハードディスクの製造技術などを応用し、同分野で基本技術を持つ日亜化学工業(徳島県阿南市)の保有特許には「抵触しない」としている。(引用: 日本経済新聞

 

青色LEDの高輝度製品では、いち早く実用化に成功した中村修二さん(現在カリフォルニア大学サンタバーバラ校材料物性工学部 教授)のいた日亜化学や、同社とライセンス契約を結ぶ豊田合成、米クリーが市場を三分しています。

 

青色LEDってなんじゃい!というかたに簡単に説明しますと、そのまんま青色の発光ダイオード、Light Emitting Diodeのことで、昔からLEDは結構使われてたりしたんですが、青色がありませんでした。しかし、日亜化学の開発した青色LEDで、RGBの三原色がそろってLEDでフルカラーを再現できるようになりました。その他、カラーコピー機やスキャナー、レーザープリンターなどにもLEDが使われ、テレビやオーディオのリモコンには赤外線のLEDが使われています。現在、DVDが存在するのは半導体青色レーザーの基礎となる青色LEDのおかげです。また、さらに信号機の「青」もこれからすべてこれに変わるとされています。ものすごい需要ですね。

ちなみに、最近はやってる有機ELとは有機分子をつかったLEDのことをいいます。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4532168511″ locale=”JP” title=”青い光に魅せられて 青色LED開発物語”][amazonjs asin=”4901331086″ locale=”JP” title=”青色発光ダイオード―日亜化学と若い技術者たちが創った”]

 

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. イグノーベル賞2020が発表 ただし化学賞は無し!
  2. 化学における特許権侵害訴訟~特許の真価が問われる時~
  3. 【10周年記念】Chem-Stationの歩み
  4. MIT、空気中から低濃度の二酸化炭素を除去できる新手法を開発
  5. 積水化学、工業用接着剤で米最大手と提携
  6. 東レから発表された電池と抗ウイルスに関する研究成果
  7. リン酸アルミニウムを飲んだら爆発?
  8. 材料費格安、光触媒型の太陽電池 富大教授が開発、シリコン型から脱…

注目情報

ピックアップ記事

  1. プロ格闘ゲーマーが有機化学Youtuberをスポンサー!?
  2. ReadCubeを使い倒す!(2)~新着論文チェックにもReadCubeをフル活用!~
  3. Wen-Jing Xiao
  4. ダイセルよりサステナブルな素材に関する開発成果と包括的連携が発表される
  5. 化学エンターテイメント小説第2弾!『猫色ケミストリー』 
  6. 豚骨が高性能な有害金属吸着剤に
  7. 大学院生のつぶやき:研究助成の採択率を考える
  8. 有機の王冠
  9. 分子研オープンキャンパス2023(大学院説明会・体験入学説明会) 参加登録受付中!
  10. 福住 俊一 Shunichi Fukuzumi

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2004年10月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

【産総研・触媒化学研究部門】新卒・既卒採用情報

触媒部門では、「個の力」でもある触媒化学を基盤としつつも、異分野に積極的に関わる…

触媒化学を基盤に展開される広範な研究

前回の記事でご紹介したとおり、触媒化学研究部門(触媒部門)では、触媒化学を基盤に…

「産総研・触媒化学研究部門」ってどんな研究所?

触媒化学融合研究センターの後継として、2025年に産総研内に設立された触媒化学研究部門は、「触媒化学…

Cell Press “Chem” 編集者 × 研究者トークセッション ~日本発のハイクオリティな化学研究を世界に~

ケムステでも以前取り上げた、Cell PressのChem。今回はChemの編集…

光励起で芳香族性を獲得する分子の構造ダイナミクスを解明!

第 654 回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 協奏分子システム研究セ…

藤多哲朗 Tetsuro Fujita

藤多 哲朗(ふじた てつろう、1931年1月4日 - 2017年1月1日)は日本の薬学者・天然物化学…

MI conference 2025開催のお知らせ

開催概要昨年エントリー1,400名超!MIに特化したカンファレンスを今年も開催近年、研究開発…

【ユシロ】新卒採用情報(2026卒)

ユシロは、創業以来80年間、“油”で「ものづくり」と「人々の暮らし」を支え続けている化学メーカーです…

Host-Guest相互作用を利用した世界初の自己修復材料”WIZARDシリーズ”

昨今、脱炭素社会への実現に向け、石油原料を主に使用している樹脂に対し、メンテナンス性の軽減や材料の長…

有機合成化学協会誌2025年4月号:リングサイズ発散・プベルル酸・イナミド・第5族遷移金属アルキリデン錯体・強発光性白金錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2025年4月号がオンラインで公開されています!…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー