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デイヴィット・ベイカー David Baker

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デイヴィット・ベイカー(David Baker、1962年10月6日-)は、アメリカ合衆国の計算科学者である。ワシントン大学教授。

経歴

1984    Harvard University卒業(B.A.)
1989    カリフォルニア大学バークレー校卒業(Ph.D)
1990-1993         カリフォルニア大学サンフランシスコ校 博士研究員
19xx- ワシントン大学

 

受賞歴等

1985-1988        National Science Foundation pre-doctoral fellowship
1990-1993        Life Sciences Research Foundation postdoctoral fellowship
1994                 National Science Foundation Young Investigator Award
1994                 Packard Fellowship in Science and Engineering
1995                 Beckman Young Investigator Award
2000                 Editorial Advisory Board, Protein Science
2000                 HHMI Assistant Investigator
2000                 Protein Society Young Investigator Award
2002                 International Society for Computational Biology Overton Prize
2003-                Director, Biomolecular structure and design graduate program (BMSD)
2004                 AAAS Newcomb-Cleveland Prize
2004                 Foresight Institute Feynman Prize
2006                 National Academy of Sciences
2007-                Editorial Board, PNAS
2008                 Sackler Prize in Biophysics
2009                 American Academy of Sciences
2012                 Biochemical Society Centenary Award

 

研究概要

計算化学を用いた人工酵素の設計

Diels- Alder反応を触媒する酵素Diels-Alderaseを、計算化学を用いてde novoで設計した。de novoでの酵素設計は難しいとされてきたが、Bakerらは、自身の研究グループで開発したソフトを駆使することにより、人工酵素の設計を可能とした。

Diels Alderase.png

その他、様々な酵素の機能改変も行なっている。

タンパク質のフォールディングの予測

Bakerは、Fold itというタンパク質の立体構造を予測するゲームソフトを開発し、世界中のFold it プレイヤーの助けを借りることにより、いくつかのタンパク質の立体構造を明らかにした[2]。

foldit_logo.png

foldit_playing2.png

 

関連文献

  1. Science, 329 (5989), 309-13 DOI 10.1126/science.1190239
  2. Nat. Struct Mol Biol201118, 1175 DOI:10.1038/nsmb.2119

関連動画

外部リンク

David Baker HP.png

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女の子。研究所勤務。趣味は読書とハイキング ♪
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