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山本嘉則 Yoshinori Yamamoto

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山本 嘉則 (やまもと よしのり、1942年11月21日-)は、日本の有機化学者である。東北大学大学院 理学系研究科名誉教授。東北大学副学長、WPI東北大学原子分子科学高等研究機構長を歴任(写真:Yamamoto Research Group)。

経歴

1965 大阪大学 卒業
1967 大阪大学 修士課程修了
1970 大阪大学大学院基礎工学研究科 博士課程修了
1970-1976 大阪大学基礎工学部 助手
1970-1972 パデュー大学 博士研究員 (Prof. H. C. Brown
1977-1985 京都大学理学部 助教授
1986-1994 東北大学理学部 教授
1995-2012 東北大学大学院 理学研究科 教授
2007-2012 東北大学 原子分子科学高等研究機構長
2012 東北大学名誉教授

 

受賞歴

1976 日本化学会進歩賞
1996 日本化学会賞
2002 Humbolt Award
2006 紫綬褒章
2006 A. N. Kost記念メダル
2007 ACS Arthur C. Cope Scholar Award
2009 Centenary Prize

 

研究概要

遷移金属触媒を用いる新規有機合成反応の開発

特にπ酸性を有するルイス酸を用いた反応開発で顕著な業績を上げている。


ポリエーテル系生物活性天然物の全合成研究

ガンビエロール、ブレベトキシン、ヘミブレベトキシンBなどの全合成を達成している。

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コメント&その他

 

名言集

  1. 世界に通用するもの、世界をリードするものを創出しよう。君の後ろに道は開かれる。
  2. 僕が学生の頃は、好きなことだけをやればいいと教えられましたが、今の若い人たちには、どういう意味があるのか、何のために研究しているのか、ということを念頭に置きながら研究を展開してほしいです。

 

関連動画

 

関連文献

  •  Y. Yamamoto, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. , 25, 947-959 (1986); Angew. Chem. , 98, 945-957 (1986).
  •  Y. Yamamoto, Acc. Chem. Res. , 20, 243-249 (1987).
  •  Y. Yamamoto, N. Asao, Chem. Rev.  93, 2207-2293. (1993).
  •  H. Nakamura, H. Iwama, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc. , 118, 6641-6647 (1996).
  •  H. Nakamura, K. Nakamura, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc ., 120, 4242-4243 (1998).
  •  S. Saito, Y. Yamamoto, Chem. Rev ., 100, 2901-2915 (2000).
  •  N. Asao, T. Nogami, K. Takahashi, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc ., 124, 764-765 (2002).
  •  I. Nakamura, Y. Yamamoto, Adv. Synth. Catal. , 344, 111-129 (2002).
  •  N. Asao, K. Takahashi, S. Lee, T. Kasahara, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc ., 124, 12650-12651 (2002).
  •  N. Asao, T. Nogami, S. Lee, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc ., 125, 10921-10925 (2003).
  •  I. Nakamura, Y. Yamamoto, Chem. Rev ., 104, 2127-2198 (2004).
  •  N. Asano, H. Aikawa, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc ., 126, 7458-7459 (2004).
  •  I. Nakamura, Y. Mizushima, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc ., 127, 15022-15023 (2005).

 

全合成

  • I. Kadota, H. Takamura, H. Nishii, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 9246-9250.
  • I. Kadota, H. Takamura, K. Sato, A. Ohno, K. Matsuda, M. Satake, Y. Yamamoto, J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 11893-11899.
  • I. Kadota, Y. Yamamoto, J. Org. Chem. 1998, 63, 6597-6606.

関連書籍

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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