[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

本多 健一 Kenichi Honda

[スポンサーリンク]

 本多 健一(ほんだ けんいち、1925年8月23日-(埼玉県))は、日本の電気化学者である。東京大学名誉教授・東京工芸大学名誉学長(写真:日本学士院)。

経歴

1949 東京大学工学部 卒業
1957 パリ大学 博士号取得
1957 日本放送協会技術研究所
1961 東京大学 博士号取得
1965 東京大学生産技術研究所 講師
1966 東京大学工学部 助教授
1975 東京大学 教授
1983 京都大学 教授
1986 東京大学 名誉教授
1989 東京工芸大学短期大学部 教授
1991 東京工芸大学短期大学部 理事
1994 東京工芸大学 教授・芸術学部長
1996-2004 東京工芸大学 学長

 

受賞歴

1979 Chevalier, l’ Ordre des Palmes Academiques, France
1982 日本化学会賞
1983 朝日賞
1989 紫綬褒章
1992 日本学士院賞
1992 The Porter Medal Award
1995 勲三等旭日中綬章
1997 文化功労者
2004 日本国際賞

 

研究概要

本多-藤嶋効果の発見および光触媒技術の創成

本多教授は当時大学院生であった藤嶋昭氏と共に、酸化チタンに光を当てると水が酸化的に分解され、水素と酸素が発生する現象を発見。1972年にNature誌に報告した[1]。この現象は、電子移動による強力な酸化作用(スーパーオキシドアニオン種の生成)に起因する。

現在では「本多-藤嶋効果」と呼ばれる本現象の発見により、「光触媒」と呼ばれる一大研究分野を作り出すに至った。

photocat.jpg

名言集

 

コメント&その他

 

関連動画

 

関連文献

[1] Fujishima, A.; Honda, K. Nature 1972, 238, 37.

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4820745204″ locale=”JP” title=”絵でみる 光触媒ビジネスのしくみ (絵でみるシリーズ)”][amazonjs asin=”4785660384″ locale=”JP” title=”光機能化学―光触媒を中心にして”][amazonjs asin=”4274212459″ locale=”JP” title=”図解 光触媒のすべて”][amazonjs asin=”4882318512″ locale=”JP” title=”酸化チタン光触媒の研究動向 1991‐1997 (CMCテクニカルライブラリー)”][amazonjs asin=”4534031505″ locale=”JP” title=”光触媒のしくみ (入門ビジュアルサイエンス)”][amazonjs asin=”4621075608″ locale=”JP” title=”実力養成化学スクール〈5〉光触媒 (実力養成化学スクール (5))”]

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. トビン・マークス Tobin J. Marks
  2. 宮田完ニ郎 Miyata Kanjiro
  3. 日本国際賞―受賞化学者一覧
  4. スコット・ミラー Scott J. Miller
  5. ウルフ賞化学部門―受賞者一覧
  6. サミュエル・ダニシェフスキー Samuel J. Danishe…
  7. 竜田 邦明 Kuniaki Tatsuta
  8. 浜地 格 Itaru Hamachi

注目情報

ピックアップ記事

  1. トラネキサム酸 / tranexamic acid
  2. 第六回ケムステVプレミアレクチャー「有機イオン対の分子設計に基づく触媒機能の創出」
  3. ポンコツ博士の海外奮闘録⑦〜博士,鍵反応を仕込む〜
  4. 留学せずに英語をマスターできるかやってみた(7年目)(留学後編)
  5. Zoomオンライン革命!
  6. 第71回―「化学のリーディングジャーナルを編集する」Stephen Davey博士
  7. 同位体効果の解釈にはご注意を!
  8. 芳香族ニトロ化合物のクロスカップリング反応
  9. DOIって何?
  10. 自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

モータータンパク質に匹敵する性能の人工分子モーターをつくる

第640回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所・総合研究大学院大学(飯野グループ)原島崇徳さん…

マーフィー試薬 Marfey reagent

概要Marfey試薬(1-フルオロ-2,4-ジニトロフェニル-5-L-アラニンアミド、略称:FD…

UC Berkeley と Baker Hughes が提携して脱炭素材料研究所を設立

ポイント 今回新たに設立される研究所 Baker Hughes Institute for…

メトキシ基で転位をコントロール!Niduterpenoid Bの全合成

ナザロフ環化に続く二度の環拡大というカスケード反応により、多環式複雑天然物niduterpenoid…

金属酸化物ナノ粒子触媒の「水の酸化反応に対する駆動力」の実験的観測

第639回のスポットライトリサーチは、東京科学大学理学院化学系(前田研究室)の岡崎 めぐみ 助教にお…

【無料ウェビナー】粒子分散の最前線~評価法から処理技術まで徹底解説~(三洋貿易株式会社)

1.ウェビナー概要2025年2月26日から28日までの3日間にわたり開催される三…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー