ウォルター・コーン(Walter Kohn、1923年3月9日-)は、アメリカの理論化学者である(写真:vega.org.uk)。カリフォルニア大学サンタバーバラ校名誉教授。 「密度汎関数理論」を提唱し、計算化学領域を飛躍的に進歩せしめた業績により、John Popleと1998年のノーベル化学賞を共同受賞。
経歴
1923年 オーストリアに生まれる。
1945 トロント大学 学士号取得
1946 トロント大学 修士号取得
1948 ハーバード大学 博士号取得
1948-1950 ハーバード大学 Instructor
1950-1960 カーネギーメロン大学 助手、助教授、教授
1960-1979 カリフォルニア大学サンディアゴ校 教授
1979-1984 カリフォルニア大学サンタバーバラ校 Director
1984-1991 カリフォルニア大学サンタバーバラ校 教授
1991- カリフォルニア大学サンタバーバラ校 名誉教授
受賞歴
1960 Oliver Buckley Prize
1977 Davisson-Germer Prize
1988 National Medal of Science
1991 Feenberg Medal
1998 Niels Bohr/UNESCO Gold Medal
1998 Nobel Prize in Chemistry
研究業績
密度汎関数理論(Density Functional Theory; DFT)の提唱
「電子多体系の基底状態の自由エネルギーは、電子密度分布の汎関数として表現できる」とするもの。
現代の化学界では、計算量が適度な割に精度のよい結果が得られるために、広く用いられる手法となっている。
名言集
コメント&その他
関連動画
Nobel Prize Winnter:Walter Kohn
UCSD Guestbook: Walter Kohn
A Fireside Chat with Nobel Laureate Professor Walter Kohn
関連文献
関連書籍
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関連リンク
- ウォルター・コーン – Wikipedia
- Walter Kohn – Wikipedia
- 密度汎関数理論 – Wikipedia
- Density Funcional Theory – Wikipedia
- Walter Kohn Web Page
- Walter Kohn – Autobiography (nobelprize.org)
- サイエンスアゴラ2007「分子が見える!分子で魅せる!」 計算化学の世界・Web版資料