[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

ウェルチ化学賞・受賞者一覧

[スポンサーリンク]

ウェルチ化学賞(Welch Award in Chemistry)は、物質化学の基礎研究を奨励する理念に基づき、人類に貢献する研究をなしえた化学者に対して授与される。ウェルチ財団によって運営。賞金は50万ドル。 近年の受賞者は以下の通り。完全な受賞者一覧はこちら(Welch Foundation)、画像出典:Wn.com

受賞者

2022 Carolyn R. Bertozzi (細胞表面糖鎖に関する化学生物学への貢献)
2021 Chi-Huey Wong (複雑な糖鎖や糖タンパク質の合成と、疾病と関連する糖鎖生物学への貢献)
2020 Steven L. McKnight (タンパク質凝集体の形成に関わる特別な配列の同定)
2019 Charles M. Lieber, A. Paul Alivisatos(人類に多大なインパクトを与えたナノ科学の発展への貢献)
2018 Adrian Bax (生体高分子に活用可能な核磁気共鳴分光法の開発)
2017 John B. Goodenough(リチウムイオン電池の発明による現代的ポータブル機器の発達)
2016 Stephen J. LippardRichard H. Holm(無機化学および生物無機化学における重要な貢献)
2015 Stephen C. Harrison (ウィルス及びタンパク質-核酸複合体のX線結晶構造解
2014 Robert G. Bergman (アルカン活性化と有機金属反応の機構解析における開拓的研究)
2013 Louis E. Brus (コロイド状量子ドット分野の樹立)
2012 David A. Evans (有機化学反応設計への貢献、とりわけ炭素-炭素結合形成における立体制御と複雑化合物合成の進展について)
2011 John S. Waugh (NMR分光分析に関する画期的研究)
2010 JoAnne Stubbe (生体酵素の化学過程に関する研究) Christpher T. Walsh (生体酵素の化学過程に関する研究)
2009 Harry B. Gray (生物無機および電子移動過程に関する広範な研究)
2008 Alexander Rich (細胞生命維持機構に関する研究)
2007 Noel S. Hush (均一系/不均一系電子移動過程の研究および分子エレクトロニクスへの寄与)  William H. Miller (化学反応ダイナミクス・速度理論に関する萌芽的研究)
2006 Daniel E. Koshland, Jr. (複雑な生命現象の理解のための化学過程の適用)
2005 George M. Whitesides (広範な化学領域に関する数々の難問解決)
2004 Allen J. Bard (電気化学分野への貢献)
2003 Ronald Breslow (生体模倣化学に関する萌芽的研究)
2002 Harden M. McConnel (数々の化学過程を理解のための磁気共鳴現象の適用)
2001 Roger D. Kornberg (ヌクレオソーム、RNAポリメラーゼ、転写制御過程の解析)
2000 Sir Alan R. Bettersby & A. Ian Scott (ビタミンB12の生合成過程に関する研究)

邦人研究者は、1995年に中西香爾教授が受賞しているのみです。

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ジョン・ハートウィグ John F. Hartwig
  2. ロジャー・コーンバーグ Roger Kornberg
  3. ヴィ·ドン Vy M. Dong
  4. 宮田完ニ郎 Miyata Kanjiro
  5. 山本明夫 Akio Yamamoto
  6. ライアン・シェンビ Ryan A. Shenvi
  7. ブライアン・ストルツ Brian M. Stoltz
  8. マティアス・クリストマン Mathias Christmann

注目情報

ピックアップ記事

  1. 化学系研究室ホームページ作成ガイド
  2. 酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング
  3. 創薬化学―有機合成からのアプローチ
  4. クラブトリー触媒 Crabtree’s Catalyst
  5. 有用なりん化合物
  6. ナノってなんて素敵ナノ
  7. 徹底比較 特許と論文の違い ~明細書、審査編~
  8. 秋山隆彦 Takahiko Akiyama
  9. 低分子ゲル化剤の分子設計、合成法と応用技術【終了】
  10. 上田 実 Minoru Ueda

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー