[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

野依賞―受賞者一覧

[スポンサーリンク]

野依賞(Ryoji Noyori Prize)とは、野依良治教授の2001年ノーベル化学賞受賞および有機合成化学協会設立60周年を記念して設立された国際賞である。有機合成、とくに不斉合成領域において傑出した業績を上げた化学者に授与される。高砂香料工業がスポンサーとなっている(写真:高砂香料工業)。

2002年設立以来の受賞者は以下の通り。

2002 Henri B. Kagan :均一系不斉触媒、キラル二座ジホスフィン配位子(DIOP)などを用いた不斉触媒反応に対する貢献
2003 Gilbert Stork:半世紀に渡る有機合成化学に対する貢献。1950年代カンタリジン合成とステロイド合成のストークーエッシェンモーサー仮説や、立体選択的有機合成の概念を導入し、エナミンやエノールシリルエーテル・ラジカル環化のような多くの基本的合成法を編み出した。さらに2001年、彼はキニーネの最初の完全立体選択的全合成を発表した。
2004 Dieter Seebach:40年以上に渡り、有機合成に対して新しいコンセプトとパラダイムを想像した。彼の貢献は、有機合成の基礎的・実用的な有機合成のみならず、物質科学や生化学分野などの関連分野にも多くのインパクトを与えた。
2005 香月 勗
2006 David A. Evans
2007 林 民生
2008 Andreas Pfaltz
2009 岡本佳男
2010 Eric N. Jacobsen
2011 山本 尚
2012 柴崎正勝
2013 Barry M. Trost

2014 Dieter Enders
2015 Larry E Overman
2016 丸岡 啓二
2017 David W. MacMillan

 

外部リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. サラ・オコナー Sarah E. O’Connor
  2. 遠藤章 Akira Endo
  3. 飯島澄男 Sumio Iijima
  4. F. S. Kipping賞―受賞者一覧
  5. ジェイ・キースリング Jay Keasling
  6. イヴ・ショーヴァン Yves Chauvin
  7. 松田 豊 Yutaka Matsuda
  8. エイダ・ヨナス Ada E. Yonath

注目情報

ピックアップ記事

  1. 2013年就活体験記(1)
  2. 野依 良治 Ryoji Noyori
  3. 鉄カルベン活性種を用いるsp3 C-Hアルキル化
  4. ケムステニュース 化学企業のグローバル・トップ50が発表【2020年版】
  5. 亜鉛挿入反応へのLi塩の効果
  6. 話題のAlphaFold2を使ってみた
  7. 世界初!うつ病が客観的に診断可能に!?
  8. アルツハイマー病・ワクチン開発相次ぐ、副作用回避へ知恵絞る
  9. ベンジャミン・リスト Benjamin List
  10. [2+2]光環化反応 [2+2] Photocyclization

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年4月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

植物由来アルカロイドライブラリーから新たな不斉有機触媒の発見

第632回のスポットライトリサーチは、千葉大学大学院医学薬学府(中分子化学研究室)博士課程後期3年の…

MEDCHEM NEWS 33-4 号「創薬人育成事業の活動報告」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

第49回ケムステVシンポ「触媒との掛け算で拡張・多様化する化学」を開催します!

第49回ケムステVシンポの会告を致します。2年前(32回)・昨年(41回)に引き続き、今年も…

【日産化学】新卒採用情報(2026卒)

―研究で未来を創る。こんな世界にしたいと理想の姿を描き、実現のために必要なものをうみだす。…

硫黄と別れてもリンカーが束縛する!曲がったπ共役分子の構築

紫外光による脱硫反応を利用することで、本来は平面であるはずのペリレンビスイミド骨格を歪ませることに成…

有機合成化学協会誌2024年11月号:英文特集号

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年11月号がオンライン公開されています。…

小型でも妥協なし!幅広い化合物をサチレーションフリーのELSDで検出

UV吸収のない化合物を精製する際、一定量でフラクションをすべて収集し、TLCで呈色試…

第48回ケムステVシンポ「ペプチド創薬のフロントランナーズ」を開催します!

いよいよ本年もあと僅かとなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬…

3つのラジカルを自由自在!アルケンのアリール–アルキル化反応

アルケンの位置選択的なアリール–アルキル化反応が報告された。ラジカルソーティングを用いた三種類のラジ…

【日産化学 26卒/Zoomウェビナー配信!】START your ChemiSTORY あなたの化学をさがす 研究職限定 キャリアマッチングLIVE

3日間で10領域の研究職社員がプレゼンテーション!日産化学の全研究領域を公開する、研…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP