マーティン・チャルフィー(Martin Chalfie, 1947年1月15日生まれ)は、アメリカの化学者。米コロンビア大学教授。下村脩、ロジャー・Y・チエンと共に、緑色蛍光タンパクを生命科学へと応用したことが評価され、2008年ノーベル化学賞を受賞している。(写真:University of Otago)
経歴
- 1969年:ハーバード大学 卒業
- 1977年:ハーバード大学 博士号取得(指導教授:ロバート・L・パールマン)
- 1977年~1982年:ケンブリッジ大学 MRC分子生物学研究所 博士研究員(PI:シドニー・ブレナー、ジョン・サルストン)
- 1982年:コロンビア大学 生物科学科 助教授
受賞歴
- 2008年:E・B・ウィルソン・メダル
- 2008年:ノーベル化学賞(下村脩、ロジャー・Y・チエンと共同受賞)
- 2012年:ゴールデン・グース賞
- 2018年:ロモノーソフゴールドメダル
研究概要
- 緑色蛍光タンパク質(GFP)の生物学的マーカーとしての導入に成功し、遺伝子発現の可視化技術の発展に大きく貢献しました。
- 線虫 Caenorhabditis elegans をモデル生物として、神経細胞の発生や機能、特に機械的感覚(触覚)の分子基盤に関する研究を行っています。
名言集
- ノーベル賞受賞の電話を寝過ごした際、「さて、今回はどの間抜けが賞を取ったのか?」と言いながらウェブサイトを確認し、自分が受賞者であることを知ったというエピソードがある。
コメント&その他
- 2004年に米国科学アカデミーの会員に選出されました。
- 2022年には米国細胞生物学会の会長に就任しました。
- 妻のトゥル・ヘイゼルリッグ(Tulle Hazelrigg)氏もコロンビア大学の教授であり、娘(Sarah)が一人いる。
関連動画
関連文献
- Chalfie, M.; Tu, Y.; Euskirchen, G.; Ward, W. W.; Prasher, D. C. “Green Fluorescent Protein as a Marker for Gene Expression.” Science 1994, 263, 802-805. doi:10.1126/science.8303295
関連書籍
関連リンク
- 2008年ノーベル化学賞 (有機って面白いよね!!)
- The Nobel Prize in Chemistry 2008 ノーベル賞財団の公式ページ
- 2008年ノーベル化学賞 (有機化学美術館・分館)
- Green Fluorescent Protein 英語ですが、ビジュアル的に綺麗で、歴史的なことも記されていてオススメ
- Martin Chalfie Group
- Martin Chalfie – Wikipedia