経歴
1982 大阪大学基礎工学部合成化学科 卒業
1986 鹿児島大学工学部応用化学科 助手
1988 マサチューセッツ大学 博士研究員
1991 名古屋大学工学部応用化学科 助手(岡本佳男教授)
1995 名古屋大学工学部応用化学科 助教授
1998 名古屋大学工学部応用化学科 教授
戦略的創造研究推進事業さきがけ「動的らせん分子の創製と応用」研究者(~2001)、ERATO「八島超構造らせん高分子プロジェクト」研究総括(2002~2007)を兼任。
受賞歴
2000 Wiley高分子科学賞
2002 日本IBM科学賞
2005 モレキュラー・キラリティー・アワード
2007 Thomson Scientific Research Front Award 2007(岡本佳男名誉教授と共同受賞)
2008 高分子学会賞
2013 Chirality Medal
2014 日本化学会賞
2017 紫綬褒章
研究概要
らせん状超分子・高分子の合成・構造制御・機能開拓
これまでに合成されたらせん高分子、超分子(出典:八島研究室HP)
a)ポリフェニルアセチレン、b)ポシイソシアニド、c)相補的二重らせん、d)水溶性二重らせん、e)ヘリケート、f)三重らせんシリンダー
[1]らせん高分子の合成のための新概念らせん高分子の構築に「動的」という概念をはじめて導入することにより、光学不活性な高分子に、光学活性体との非共有結合的な相互作用を介して、望みの向きのらせんを自由自在に誘起できることを見い出した。 その際、高分子主鎖にらせん構造特有の円二色性(CD)吸収が発現し、これをプローブとすることにより、低分子化合物のキラリティー識別が可能であることを明らかにした。
[2]らせん高分子のキラル分離剤としての応用
らせん高分子が、光学異性体に対して高い識別能を示し、キラル分離剤として実用的に有用であることを見いだしている。
コメント&その他
関連文献
- Yashima, E.; Maeda, K.; Okamoto Y. Nature, 1999, 399, 449. DOI: 10.1038/20900
- K. Miwa, Y. Furusho, and E. Yashima Nat. Chem. 2010, 2, 444. DOI: 10.1038/nchem.649
- K. Shimomura, T. Ikai, S. Kanoh, E. Yashima, and K. Maeda, Nature Chem. 2014, 6, 429. DOI: doi:10.1038/nchem.1916
関連書籍