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エネルギー化学

佐藤 一彦 Kazuhiko Sato

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佐藤 一彦(さとう かずひこ, 19xx年xx月xx日-)は、日本の化学者である。産業技術総合研究所・材料化学領域 領域長補佐。同所・触媒化学融合研究センターにおける元・研究センター長。理学博士。第7回ケムステVプレミアレクチャー講師。

経歴

1985 千葉大学理学部化学科卒業(今本恒雄 教授)
1990 東北大学大学院理学研究科 博士課程修了(文部省特例による繰上げ修了)(櫻井英樹 教授)
1990 名古屋大学大学院理学研究科 助手(野依良治 教授)
2000 工業技術院物質工学工業技術研究所 主任研究官
2001 産業技術総合研究所 主任研究員(組織替えによる異動)
2005 産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門 研究グループ長
2008 産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門 主幹研究員
2011 産業技術総合研究所 企画本部 総括企画主幹
2013 産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター 研究センター長
2022 産業技術総合研究所 材料・化学領域 領域長補佐

(兼務)
2016-2018 日本化学会 理事
2018- 日本学術会議「情報科学との融合による新化学創成小委員会」 幹事
2018- ケイ素化学協会 常任理事
2018-つくばサイエンス・アカデミー 運営委員・企画委員会委員長
フロー精密合成コンソーシアム 会長
生物資源と触媒技術に基づく食・薬・材創生コンソーシアム 会長

北海道大学客員教授、京都大学客員教授、大阪大学客員教授、埼玉大学連携教授。
その他、関西大学客員教授、高知大学客員教授、九州大学非常勤講師、東京工業大学非常勤講師、筑波大学客員研究員等を歴任。

受賞歴

2002 有機合成化学奨励賞(有機合成化学協会)
2008 化学・バイオつくば賞(化学・バイオつくば財団)、昭和電工と共同受賞
2010 第8回産学官連携功労者表彰 (日本経済団体連合会会長賞、内閣府)、昭和電工と共同受賞
2011 産総研理事長賞(産総研)
2014 グリーン・サステイナブルケミストリー奨励賞(新化学技術推進協会)、住友精化と共同受賞

研究業績

東北大学時代は櫻井英樹教授のもとで有機ケイ素化学(おもに高配位ケイ素化合物)の研究に従事。その後、名古屋大学の野依良治教授とともに環境にやさしい酸化反応(過酸化水素酸化)の研究を行い、世界のグリーン・サステイナブルケミストリー(GSC)の先駆けとなる。

経済産業省・革新的酸化プロセス基盤技術開発「グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発プロジェクト」(2008年~2012年)で研究開発責任者。経済産業省未来開拓研究「有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発」(2012年~2022年)のプロジェクトリーダーとして、革新的触媒開発を指揮した。

2013年より触媒化学と多分野の融合領域を追求する研究組織「触媒化学融合研究センター」を立ち上げ、研究センター長を2022年まで勤めた。

2023年現在は、産業技術総合研究所・材料化学領域 領域長補佐として、より俯瞰的な立場から全所的な化学研究の進め方をマネジメントする立場となっている。

関連動画

関連文献

  1. ”A “Green” Route to Adipic Acid: Direct Oxidation of Cyclohexenes with 30 Percent Hydrogen Peroxide” Sato, K.; Aoki, M.; Noyori, R. Science 1998, 281, 1646-1647. DOI: 10.1126/science.281.5383.1646

関連書籍

酸化還元反応 (化学の要点シリーズ 1)

酸化還元反応 (化学の要点シリーズ 1)

佐藤 一彦, 北村 雅人
¥1,870(as of 12/21 15:47)
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投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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