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ウラジミール・ゲヴォルギャン Vladimir Gevorgyan

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ウラジミール・ゲヴォルギャン(Vladimir Gevorgyan、1956年8月12日-)は、アメリカの有機化学者である。イリノイ大学シカゴ校教授 (写真:EurekaAlert!)。

経歴

1978 Kuban State University 卒業
1984 Latvian Institute of Organic Synthesis 博士号取得
1986-1991 Latvian Institute of Organic Synthesis グループリーダー
1992-1994 東北大学 博士研究員
1995 CNR, Bologna 客員教授
1996 東北大学 助教
1997-1999 東北大学 准教授
1999-2003 イリノイ大学シカゴ校 准教授
2003-現在  イリノイ大学シカゴ校 教授

受賞歴

2008 UIC Researcher of the Year
2012 Honorary Professor of St. Petersburg State University
2012 Distinguished Professor of Liberal Arts and Sciences
2012 University Scholar (University of Illinois)
2014 Visiting Professor, Sorbonne Universities, Paris
2015 Lilly Lectureship at Imperial College London
2016 Foreign Member of Latvian Academy of Sciences

研究概要

触媒的合成法の開発および複雑化合物合成への応用を目指した研究を継続している[1]。

パラジウムを用いる光触媒過程の発見[2]

Pd(0)とヨウ化アリール共存下に光照射することで、アリールパラジウムラジカル種を生成させ、ラジカル―遷移金属ハイブリッド型の反応性を開拓することに成功している。

関連論文

  1. “Author Profile – Vladimir Gevorgyan” Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 6562. doi:10.1002/anie.201201015
  2. (a) Parasram, M.; Chuentragool, P.; Sarkar, D.; Gevorgyan, V.* J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 6340. DOI: 10.1021/jacs.6b01628 (b) Parasram, M.; Chuentragool, P.; Wang, Y.; Shi, Y.; Gevorgyan, V. J. Am. Chem. Soc. 2017, 139, 14857. DOI: 10.1021/jacs.7b08459 (c) Ratushnyy, M.; Parasram, M.; Wang, Y.; Gevorgyan, V. Angew. Chem. Int. Ed. 2018, 57, 2712. doi:10.1002/anie.201712775¥

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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