[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

硤合 憲三 Kenso Soai

[スポンサーリンク]

硤合 憲三 (そあい けんそう、1950年x月x日-)は、日本の有機化学者である。東京理科大学 名誉教授。

経歴

1974 東京大学理学部化学科卒業
1976 東京大学大学院理学研究科 修士課程化学専攻 修了
1979 東京大学大学院理学研究科 博士課程化学専攻 修了(理学博士)
1979 日本学術振興会奨励研究員(東京大学理学部)
1979 ノースカロライナ大学チャペルヒル校 博士研究員
1981 東京理科大学理学部 専任講師
1986 東京理科大学理学部 助教授
1992 東京理科大学理学部 教授
2016 東京理科大学 嘱託教授
2017 東京理科大学 同嘱託教授かつ同名誉教授

受賞歴

1988 有機合成化学奨励賞
1990 有機合成化学協会 研究企画賞
2000 井上学術賞
2000 日本化学会学術賞
2002 モレキュラーキラリティー賞
2002 東京都科学技術功労者
SD2003 有機合成化学協会賞
2003 モデナ科学文学芸術アカデミー賞
2005 Chirality Medal
2006 学校法人東京理科大学 優秀研究者特別賞
2006 Tetrahedron: Asymmetry, Most Cited Paper 2003-2006 Award
2006 Honorary member: National Academy of Sciences, Letters and Arts Modena
2006 Novartis Lecture. ETH Zurich
2007 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 研究部門
2007 西スイス大学巡回講演者
2011 日本化学会賞
2012 紫綬褒章
2015 パンノニア大学名誉博士 (Doctor Honoris Causa, University of Pannonia, Hungary)
2017 東レ科学技術賞

研究概要

不斉自己触媒反応の開発

エナンチオ過剰率が僅かである生成物と同一構造を有する触媒を用いて反応を行うと、エナンチオ選択性が増幅された生成物が得られる。これを触媒として用いることを繰り返すことで光学的に純品が得られる。このような不斉増幅系(不斉自己触媒反応)を世界で初めて発見した。2017年現在でも、これが唯一無二の事例である。自然界ホモキラリティの起源解明に示唆を与える成果の一つである。

関連文献

  1. Soai, K.; Shibata, T.; Morioka H.; Choji, K. Nature 1995, 378, 767. doi:10.1038/378767a0

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. フリードリヒ・ヴェーラー Friedrich Wohler
  2. デヴィッド・エヴァンス David A. Evans
  3. マーティン・ウィッテ Martin D. Witte
  4. ベン・クラヴァット Benjamin F. Cravatt II…
  5. 神谷 信夫 Nobuo Kamiya
  6. トーマス・ズートホーフ Thomas Sudhof
  7. E.・ピーター・グリーンバーグ E. Peter Greenbe…
  8. クリストファー・チャン Christopher J. Chang…

注目情報

ピックアップ記事

  1. ジョージ・クラフォード M. George Craford
  2. 多種多様な酸化リン脂質を網羅的に捉える解析・可視化技術を開発
  3. X線分析の基礎知識【X線の性質編】
  4. インフルエンザ治療薬と記事まとめ
  5. 2005年9-10月分の気になる化学関連ニュース投票結果
  6. 化学と株価
  7. テキサス大教授Science論文捏造か?
  8. フロリゲンが花咲かせる新局面
  9. セントラル硝子、工程ノウハウも発明報奨制度対象に
  10. 吉岡里帆さん演じる「化学大好きDIC岡里帆(ディーアイシーおか・りほ)」シリーズ、第2弾公開!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2017年9月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

注目情報

最新記事

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

2024年の化学企業グローバル・トップ50

グローバル・トップ50をケムステニュースで取り上げるのは定番になっておりましたが、今年は忙しくて発表…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP