[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

トーマス・ホイ Thomas R. Hoye

[スポンサーリンク]

トーマス・R・ホイ (Thomas R. Hoye、1950年1月19日-)は、アメリカの有機化学者である。米ミネソタ大学 教授。

経歴

1972 バックネル大学 卒業
1972 バックネル大学 修士号取得(Harold W. Heine教授)
1976 ハーバード大学 博士号取得(Robert B. Woodward教授)
現在 ミネソタ大学 教授

受賞歴

1985 Alfred P. Sloan Foundation Research Fellowship

1999 Award for Outstanding Contributions to Post-baccalaureate, Graduate and Professional Education

1999 Academy of Distinguished Teachers, University of Minnesota

2007 Morse-Alumni Award for Excellence in Undergraduate Teaching, University of Minnesota

2014 Minnesota Award for Outstanding Contributions to the Chemical Sciences, ACS Minnesota Section
2015 Ernest Guenther Award in the Chemistry of Natural Products, American Chemical Society

2016 Royal Society of Chemistry Robert Robinson Award

2017 American Chemical Society Arthur C. Cope Scholar Award

研究概要

近年の画期的業績はヘキサデヒドロDiels-Alder反応の発見である[1]。新たな発想に基づく多置換ベンゼン合成経路を切り拓いた。

その他、数々の天然物合成研究、天然資源から作られるポリマー材料の創製などに取り組んでいる。

参考文献

  1. Hoye, T. R.; Baire, B.; Niu, D.; Willoughby, P. H.; Woods, B. P. Nature 2012, 490, 208. doi:10.1038/nature11518
  2. Niu, D.; Willoughby, P. H.; Baire, B.; Woods, B. P.; Hoye, T. R. Nature 2013, 501, 531–534. doi: 10.1038/nature12492
  3. Niu, D.; Hoye, T. R. Nature Chem. 20146, 34–40.
  4. Wang, T.; Hoye, T. R. Nature Chem. 20157, 641–645.
  5. Wang, T.; Naredla, R. R.; Thompson, S. K.; Hoye, T. R. Nature 2016532, 484–488.
  6. Ross, S. P.; Hoye, T. R. Nature Chem. 2017, 9, 523–530.
  7. Xiao, X.; Hoye, T. R. Nature Chem. 201810, 838–844.

ケムステ内関連記事

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ヨアヒム・フランク Joachim Frank
  2. 小島 諒介 Ryosuke Kojima
  3. ルーベン・マーティン Ruben Martin
  4. 林 民生 Tamio Hayashi
  5. 熊田 誠 Makoto Kumada
  6. スティーブン・レイ Steven V. Ley
  7. デービーメダル―受賞者一覧
  8. ウォルター・カミンスキー Walter Kaminsky

注目情報

ピックアップ記事

  1. ネニチェスク インドール合成 Nenitzescu Indole Synthesis
  2. 2005年4月分の気になる化学関連ニュース投票結果
  3. 逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR; reverse transcription PCR)
  4. ヒストン脱アセチル化酵素8(HDAC8)選択的阻害剤
  5. おっさんマウスが小学生マウスを襲う?待ったの決め手はフェロモンにあり
  6. スーパーなパーティクル ースーパーパーティクルー
  7. ハプロフィチンの全合成
  8. ジアステレオ逆さだぜ…立体を作り分けるIr触媒C–Hアリル化!
  9. 環境ストレスに応答する植物ホルモン
  10. 光で脳/神経科学に革命を起こす「オプトジェネティクス」

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2017年7月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

有機合成化学協会誌2024年12月号:パラジウム-ヒドロキシ基含有ホスフィン触媒・元素多様化・縮環型天然物・求電子的シアノ化・オリゴペプチド合成

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年12月号がオンライン公開されています。…

「MI×データ科学」コース ~データ科学・AI・量子技術を利用した材料研究の新潮流~

 開講期間 2025年1月8日(水)、9日(木)、15日(水)、16日(木) 計4日間申込みはこ…

余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ

高性能のロータリーエバポレーターで、効率良く研究を進めたい。けれど設置スペースに限りがあり購入を諦め…

有機ホウ素化合物の「安定性」と「反応性」を両立した新しい鈴木–宮浦クロスカップリング反応の開発

第 635 回のスポットライトリサーチは、広島大学大学院・先進理工系科学研究科 博士…

植物繊維を叩いてアンモニアをつくろう ~メカノケミカル窒素固定新合成法~

Tshozoです。今回また興味深い、農業や資源問題の解決の突破口になり得る窒素固定方法がNatu…

自己実現を模索した50代のキャリア選択。「やりたいこと」が年収を上回った瞬間

50歳前後は、会社員にとってキャリアの大きな節目となります。定年までの道筋を見据えて、現職に留まるべ…

イグノーベル賞2024振り返り

ノーベル賞も発表されており、イグノーベル賞の紹介は今更かもしれませんが紹介記事を作成しました。 …

亜鉛–ヒドリド種を持つ金属–有機構造体による高温での二酸化炭素回収

亜鉛–ヒドリド部位を持つ金属–有機構造体 (metal–organic frameworks; MO…

求人は増えているのになぜ?「転職先が決まらない人」に共通する行動パターンとは?

転職市場が活発に動いている中でも、なかなか転職先が決まらない人がいるのはなぜでしょう…

三脚型トリプチセン超分子足場を用いて一重項分裂を促進する配置へとペンタセンクロモフォアを集合化させることに成功

第634回のスポットライトリサーチは、 東京科学大学 物質理工学院(福島研究室)博士課程後期3年の福…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP