モハマド・レザ・ガディリ (Mohammad Reza Ghadiri、19xx年xx月xx日(イラン生)-)は、アメリカの有機化学者・超分子化学者である。米スクリプス研究所 教授。(写真:TSRI)
経歴
1982 ウィスコンシン-ミルウォーキー大学 卒業
1987 ウィスコンシン-マディソン大学 博士号取得
1987-1989 ロックフェラー大学 博士研究員
1989- スクリプス研究所に着任
現在 スクリプス研究所 教授
受賞歴
1991 Searle Scholars Award
1991 Beckman Young Investigator Award
1993 Alfred P. Sloan Award
1995 ACS Award in Pure Chemistry
1998 Feynman Prize in Nanotechnology
1999 Arthur C. Cope Scholar Award
研究概要
環状ペプチド自己組織化および人工イオンチャネル模倣体の研究
D-αアミノ酸とL-αアミノ酸を交互配列させた大環状ペプチドは、カルボニル基とN-H結合が環平面に直交する方向に向き、βシート様の水素結合を介してスタックする。側鎖は環平面上に向くため、表面を側鎖官能基で彩った形の自己組織化型ナノチューブが形成される。これを細菌に投与すると膜にイオンチャネルが形成されてイオンバランスが崩れ、殺菌作用を示す。
参考文献
- “A self-replicating peptide”. Lee, D. H.; Granja, J. R.; Martinez, J. A.; Severin, K.; Ghadiri, M. R. Nature 1996, 382, 525–528. doi:10.1038/382525a0