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エリック・メガース Eric Meggers

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エリック・メガース (Eric Meggers、1968年5月10日-)は、ドイツの有機化学者である。マールブルク大学教授。(写真:マールブルク大学 HP)

経歴

1995 ボン大学 卒業
1995-1999 バーゼル大学 博士号取得 (Bernd Giese教授)
1999-2002 スクリプス研究所 博士研究員(Peter G. Schultz教授)
2002-2007 ペンシルバニア大学 助教授
2007-現在 マールブルク大学 教授
2011-2016 廈門大学 教授

受賞歴

2016, IOCF Yoshida Lectureship (Kyoto and Osaka University)
2009-2010, Novartis Chemistry Lectureship Award
2006-2008, Alfred P. Sloan Research Fellow, USA
2006, Camille Dreyfus Teacher-Scholar Award, USA
2006, Nanqiang Lectureship Award, Xiamen University, P.R. China
2003, Thieme Chemistry Journal Award
2002, Camille and Henry Dreyfus New Faculty Award, USA
2000, Emmy Noether Fellowship form the German Research Foundation
1999, Feodor-Lynen-Fellowship of the Alexander von Humboldt Foundation
1995-1999, Fellowship of the Swiss National Science Foundation
1996, Award from the Heinrich-Hörlein-Memory-Foundation
1994-1995, Stipend from the Theodor-Laymann-Foundation

研究概要

金属錯体の創薬化学研究[2,3]

オクタヘドラルな金属錯体は配位様式や配位子構造が多様であることに着目し、天然物スタウロスポリン模倣体として働くルテニウム錯体を創製した。

論文[2]より引用

金属中心にキラリティを持つルイス酸触媒・可視光レドックス触媒の創製[4]

基質と錯形成をしたときのみに可視光レドックス能を発現させる不斉Ir触媒の開発[5]は画期的な業績として知られる。

論文[4]より引用

生体直交型脱アリル化を進行させるルテニウム触媒の開発[6]

様々な生物活性化合物を、ケージド化合物として活用可能にするコンセプトとして有用である。

Meggers研HPより引用

コメント&その他

  1. 130以上の論文、20以上の総説を執筆。4つの特許を保有。h-indexは43(2017)。

関連動画

参考文献

  1. ”Author Profile – Eric Meggers” Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 53, 10280. DOI: 10.1002/anie.20140399
  2. Meggers, E. et al. Angew. Chem. Int. Ed. 2006, 45, 1586. DOI: 10.1002/anie.200503468
  3. Meggers, E. et al. J. Am. Chem. Soc. 2011, 133, 5976. DOI: 10.1021/ja1112996
  4. Zhang, L.; Meggers, E. Acc. Chem. Res. 2017, 50, 320. DOI: 10.1021/acs.accounts.6b00586
  5. Huo, H.; Shen, X.; Wang, C.; Zhang, L.; Röse, P.; Chen, L.-A.; Harms, K.;  Marsch, M.; Hilt, G.; Meggers, E. Nature 2014, 515, 100. doi:10.1038/nature13892
  6. Völker, T.; Meggers, E. Curr. Opin. Chem. Biol. 2015, 25, 48. doi:10.1016/j.cbpa.2014.12.021

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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