水島 公一(みずしま こういち、1941年1月30日-)は日本の物理学者、材料化学者である。東芝リサーチコンサルティング シニアフェロー。(写真:NIMS)
経歴
1964 東京大学 理学部物理学科 卒業
1969 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 博士課程修了(理学博士)
1969 東京大学理学部物理学科 助手
1977-1979 オックスフォード大学 無機化学研究所 研究員(John B. Goodenough教授)
1982 東芝 入社
受賞歴
1999 加藤記念賞
2007 応用物理学会フェロー
2016 NIMS Award
研究概要
リチウムイオン二次電池に適した正極材料の発見
1980年、グッドイナフ研で研究をしていた水島は、リチウムイオンを吸収・放出するリチウムコバルト酸化物(LixCoO2)が電池陽極として活用可能であることを示した[1]。これがリチウムイオン電池の技術的土台となり、後にSONYによって市販されるに至った。長寿命・大容量・軽量・小型・メモリ効果の無いリチウムイオンバッテリーは、今日では携帯電話・デジタルカメラ・ハンディビデオ・ラップトップPCなど、様々なポータブル電子機器に搭載されている。
関連論文
- “LixCoO2 (0<x<-1): A new cathode material for batteries of high energy density” Mizushima, K.; Jones, P. C.; Wiseman, P.J.; Goodenough, J. B. Materials Research Bulletin 1980, 15, 783.