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ウィリアム・モーナー William E. Moerner

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ウィリアム・エスコ・モーナー (William Esco Moerner、1953年6月24日-)は、アメリカの物理化学者である。スタンフォード大学教授。(写真:Stanford Medicine)

経歴

19xx ワシントン大学セントルイス校 卒業(物理学・電気工学・数学の3学位取得)
1982 コーネル大学 博士号取得(Albert J. Sievers III教授)
1981-88 IBMアルマデンリサーチセンター 研究員
1988-89 IBMアルマデンリサーチセンター マネージャー
1989-95 IBMアルマデンリサーチセンター プロジェクトリーダー
1993-94 スイス連邦工科大学チューリヒ校 客員教授
1995-98 カリフォルニア大学サンディエゴ校 Distinguished Chair
1997 ハーバード大学 Robert Burns Woodward客員教授
1998 スタンフォード大学 教授
2002 スタンフォード大学 Harry S. Mosher Professor
2005 スタンフォード大学 Professor, by courtesy, of Applied Physics
2011-14 スタンフォード大学 化学科長
2014- ChEM-H at Stanford Faculty Fellow

受賞歴

1984 National Winner of the Roger I. Wilkinson Outstanding Young Electrical Engineer Award
1998 IBM Outstanding Technical Achievement Award for Photon-Gated Spectral Hole-Burning
1992 IBM Outstanding Technical Achievement Award for Single-Molecule Detection and Spectroscopy
2001 Earle K. Plyler Prize for Molecular Spectroscopy
2008 ウルフ賞化学部門
2009 Irving Langmuir Prize in Chemical Physics
2012 Pittsburgh Spectroscopy Award
2013 ピーター・デバイ賞
2013 John Gamble Kirkwood Medal for Outstanding Achievement in Science
2013 Engineering Alumni Achievement Award
2014 ノーベル化学賞

研究概要

単一分子分光イメージング
世界で始めて単一蛍光分子を観測することに成功し、分野の基礎を築いた。

この開拓的業績が評価され、HellBetzigらとともに2014年のノーベル化学賞を共同受賞した。

コメント&その他

1. 1963~1982年を通じて成績はオールAという、きわめて優秀な学生だった。

 

関連動画

関連文献

[1] Moerner, W.; Kador, L. Phys. Rev. Lett. 1989, 62, 2535. DOI: 10.1103/PhysRevLett.62.2535

 

関連書籍

[amazonjs asin=”3662455463″ locale=”JP” title=”Far-Field Optical Nanoscopy (Springer Series on Fluorescence)”][amazonjs asin=”3540186077″ locale=”JP” title=”Persistent Spectral Hole Burning: Science and Applications (Topics in Current Physics)”]

 

関連リンク

W. E. Moerner – Wikipedia

The Moerner Lab

光学顕微鏡を超える空間分解能のために

Super-resolution microscopy – Wikipedia

Photoactivated localization microscopy – Wikipedia

Method of the year 2008 (Nature Methods)

 

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cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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