プロセス質量強度(Process Mass Intensity, PMI)とは指定された質量の製品を製造するために使用される材料の総質量で、製品の質量(kgなど)あたりの投入材料の質量(kgなど)を単位として決定される。PMI の計算は、一般的に入手可能な材料から開始される。[1]
PMI = [プロセス全体あるいはステップで使用した材料の全質量(kg)] / [製品の質量(kg)]
E Factor との関係
E factor = [プロセス全体あるいはステップで生成する廃棄物の全質量(kg)] / [製品の質量(kg)]
= PMI – 1
2011年にアメリカ化学会グリーンケミストリー研究所の製薬ラウンドテーブルで、標準的な指標としてプロセス質量強度(PMI)が選択された。Eファクターやアトムエコノミーといった他の指標ではなくPMIが選ばれた理由について論文中[1]で議論されている。
参考文献
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Jimenez-Gonzalez, C. et al. Org. Process Res. Dev. 2011, 15, 4, 912–917. DOI: 10.1021/op200097d
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- E値 Environmental(E)-factor(ケムステ)
- 腎細胞がん治療の新薬ベルツチファン製造プロセスの開発(ケムステ)
(2022.2.5) 当初記事に誤記がありました。訂正してお詫びします。