このまとめ記事では、地域あるいは留学目的に応じてケムステ海外研究記を分類しています。「名前だけ聞いたことがあるあの大学はこの辺なんだなぁ」などと思いを馳せながら海外研究記を読むと、今までとは違った印象を受けるかもしれません。また、この海外研究記には、海外での研究の様子はもちろんですが、留学一般に必要な準備や特定の地域の様子など留学準備に役立つ情報も満載です。(海外大学院編出願など事務的な準備についてはこちらのまとめ記事も参照: 理系の海外大学院·研究留学記)。ケムステに寄せられた多数の貴重な海外研究記をぜひお楽しみください。
アメリカ
アメリカといっても大きいので、ここではアメリカを 4 つの地域に分類し、さらにそれを 9 つの地区に分類しています (下の地図を参照)。
この記事でのアメリカの分類はアメリカの国勢調査局によるもの. 図の中での地域の境目はおおよその目安.
西部
太平洋側
- 「溶融炭酸塩基の脱プロトン化で有用物質をつくる」スタンフォード大学・Kanan研より (ポスドク)
- 「海外PIとして引率する大気化学研究室」ーカリフォルニア大学アーバイン校より (教員)
- 「生合成に基づいた網羅的な天然物全合成」—カリフォルニア大学バークレー校・Sarpong研より (ポスドク)
- 「世界の最先端で研究する」という夢と実際 —カリフォルニア大学バークレー校 Long 研より (Research Assistant)
- 「カリフォルニア大学バークレー校⋅化学科への学部交換留学」 (交換留学)
- 「無保護アルコールの直截的なカップリング反応」-Caltech Fu研より (ポスドク)
- 「神経栄養/保護作用を有するセスキテルペン類の全合成研究」ースクリプス研究所 Ryan Shenvi研より (ポスドク)
- 「タキソールのTwo phase synthesis」ースクリプス研究所Baran研より (博士課程)
- 「糖鎖レセプターに着目したインフルエンザウイルスの進化の解明」ースクリプス研究所Paulson研より (博士課程)
- 「一置換カルベン種の単離」—カリフォルニア大学サンディエゴ校・Guy Bertrand研より (ポスドク)
-
「極ワイドギャップ半導体酸化ガリウムの高品質結晶成長」– カリフォルニア大学サンタバーバラ校・Speck研より (博士課程)
山岳地帯
寄稿を募集しています!
中西部
中央北部西側
寄稿を募集しています!
中央北部東側
- 「シカゴとオースティンの6年間」 山本研/Krische研より (博士課程)
- 「遠隔位のC-H結合を触媒的に酸化する」―イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校・M.C.White研より (ポスドク)
- 「脱芳香族的二重官能基修飾化反応の研究」ーイリノイ大学David Sarlah研より (博士課程)
北東部
大西洋岸中部
寄稿を募集しています!
ニューイングランド
- 「anti-マルコフニコフ型水和反応を室温で進行させる触媒」エール大学・Herzon研より (博士課程)
- 「銅触媒を用いた不斉ヒドロアミノ化反応の開発」-MIT Buchwald研より (博士課程)
- 「もはや有機ではない有機材料化学: フルオロカーボンに可溶な材料の創製」–MIT Swager 研より (博士課程)
- 「低分子医薬品とタンパク質の相互作用の研究」Harvard大学 Woo研より (ポスドク)
南部
中央南部西側
- 「炭素–炭素結合を切って組み替える合成」テキサス大学オースティン校・Dong研より (博士課程)*
- 「遷移金属を用いてタンパク質を選択的に修飾する」ライス大学・Ball研より (ポスドク)
- 「シカゴとオースティンの6年間」 山本研/Krische研より (ポスドク)
- 「天然物生合成経路および酵素反応機構の解析 –有機合成から生化学への挑戦–」テキサス大学オースティン校 Liu 研より (博士課程)
*Dong 研究室は現在シカゴ大学に移動しています。
中央南部東側
寄稿を募集しています!
大西洋南側
寄稿を募集しています!
ヨーロッパ
イギリス
スイス
- 「人工タンパク質ケージを操る」スイス連邦工科大学チューリヒ校・Hilvert研より (ポスドク)
- 「有機合成と生化学を組み合わせた統合的研究」スイス連邦工科大学チューリヒ校・Bode研より (ポスドク)
- 「アニオン–π触媒の開発」–ジュネーブ大学・Matile研より (ポスドク)
- 「次世代医療を目指した細胞間コミュニケーションのエンジニアリング」ETH Zurich、Martin Fussenegger研より (ポスドク)
- 「人工金属酵素によるSystems Catalysisと細胞内触媒反応」University of Basel, T. R. Ward研より (ポスドク)
- 「進化分子工学によってウイルス起源を再現する」ETH Zurichより (ポスドク)
- 「ヨーロッパで修士号と博士号を取得する」ETH Zürich より (修士課程)
ドイツ
- 「フラストレイティド・ルイスペアが拓く革新的変換」ミュンスター大学・Erker研より (ポスドク)
- 「超分子ポリマーを精密につくる」ヴュルツブルク大学・Würthner研より (ポスドク)
- 「電子の動きを観る」ーマックスプランク研究所・ミュンヘン大学・Krausz研より (ポスドク)
- 「不斉有機触媒の未踏課題に挑戦する」—マックス・プランク石炭化学研究所・List研より (博士課程)
- 「トンネル効果が支配する有機化学反応」–ギーセン大学 · Shreiner 研より (ポスドク)
フランス
アジア
日本
インド
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ケムステでは留学体験記の寄稿を募集しています。これまでの多くのインタビューはケムステスタッフの知人を起点に数珠つなぎ式にインタビューを行ってきたものなので留学地域や研究分野に偏りがあることが否めません。ケムステは日本最大の化学ポータルサイトとして、より豊富な留学情報を提供したいと考えています。ポスドクや PhD 課程などの長期留学でなくても、様々な形での留学経験談を募集します。(一応の目安として、3ヶ月以上の留学を対象としておきますが、それ以外に特に条件はありません。)
すでに留学研究記が投稿されている地域や学校であっても、寄稿は大歓迎です。「百聞は一見にしかず」と言うように、100回聞くことでようやく「一見」してみようかな、と思うこともあるのです(ことわざの本来の意味とは違いますが…)。私自身も留学直前は多くの不安を抱えていたため、このケムステ海外研究記を読みあさった記憶があります。あなたの留学経験記が今後の留学希望者にとって役に立つことは間違いありません。
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