北海道北見市にあった水銀の鉱山。1974年に閉山したが、日本で唯一の水銀リサイクル事業を野村興産株式会社が現在も行っている。
マップ
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解説
1936年にHgSの鉱石である辰砂が発見され、1941年から水銀から本格的に採掘が始まった。しかしながら、水銀の使用量の減少により1974年に閉山した。それと同時に、現在の野村興産株式会社が水銀の回収リサイクル事業を始めた。乾電池への水銀使用が問題化した1983年には、使用済み乾電池を処理できる国内唯一の企業として指定され脚光を浴びた。
現在、水銀を使用している機器は減っているものの、蛍光灯などには必ず水銀が含まれている。そのため、野村興産株式会社では含まれる水銀のリサイクルを一手に引き受けている。排出された水銀を含む廃棄物は、いくつかの回収業者を通じて北海道にたどり着き、回収、精製されて、機器の材料や研究用の試薬となる。
野村興産株式会社では、事業者向けの見学会なども定期的に行っているようである。
関連書籍
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関連リンク
蛍光灯リサイクル: リサイクル工程の解説