[スポンサーリンク]

ドイツ

Bergfriendhof (山の墓地)

[スポンサーリンク]

概説

Bergfriedhof はドイツのハイデルベルグにある、多数の化学者を含む数々の著名人が眠る共同墓地。山の墓地の意。

 

 

マップ

その他の化学地球儀はこちらからどうぞ

マップ上部の白い四角の部分をクリックしても大きな化学地球儀 が表示されます。

 

解説

各 国には広大な敷地を有する墓地、霊園があります。そんな大きな墓地には偉人が眠っているものです。HeidelbergにあるBergfriendofは ドイツの数多の著名人が眠る墓地として有名です。ドイツといえば偉大な化学者を多数輩出してきました。Bergfriendofにも多くの化学者が眠って おりますのでご紹介しましょう。

Bosch_graveCarl Boschの墓(Wikipediaより)

化学者 主な業績 生没年
Carl Bosch アンモニアの合成 (1931年ノーベル化学賞) 1874–1940
Julius Wilhelm Brühl 物質の分光学 1850–1911
Robert Wilhelm Bunsen セシウム、ルビジウムの発見 1811–1899
Theodor Curtius 有機ジアゾ化合物などの反応 1857–1928
Leopold Gmelin フェリシアン化カリウム、胆汁酸の発見、エステルの提唱 1788–1853
Rudolf Knietsch 接触式硫酸製造法、液化塩素の製造法の開発 1854–1906
Richard Kuhn カロテノイド、酵素の研究(1938年ノーベル化学賞) 1900–1967
Victor Meyer 気体の分子量測定法の開発 1848–1897
Karl von Schlippe 硫黄の製造法の開発 1798–1867
Ehrhart Schott セメント工業 1879–1968

 

 Kuhn_graveRichard Kuhnの墓(Wikipediaより)

超が付く有名化学者から比較的知られていない化学者まで様々ですが、一度訪れて献花でもしてみたいものです。

一時期墓マイラー(掃苔家)なるブームがあったようですが、今はどうなんでしょう。科学者(化学者)に特化した墓マイラーになってみるのもいいかもしれませんね。化学地球儀の方に少しずつ国内外化学者のお墓を更新していきますので、ぜひともご覧下さいませ。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4413094824″ locale=”JP” title=”日本全国・有名人のお墓めぐり!墓マイラーの散歩地図 (青春文庫)”] [amazonjs asin=”4817202777″ locale=”JP” title=”ぼちぼち歩こう 墓地散歩”] [amazonjs asin=”4622075369″ locale=”JP” title=”大気を変える錬金術――ハーバー、ボッシュと化学の世紀”] [amazonjs asin=”4623030644″ locale=”JP” title=”現代ドイツ化学企業史―IGファルベンの成立・展開・解体 (MINERVA人文・社会科学叢書)”]

 

関連リンク

Avatar photo

ペリプラノン

投稿者の記事一覧

有機合成化学が専門。主に天然物化学、ケミカルバイオロジーについて書いていきたいと思います。

関連記事

  1. アルゼンチン キプロス
  2. ケミストリー通り
  3. 第12回化学遺産認定~新たに3件を認定しました~
  4. 野依記念物質科学研究館
  5. 資生堂企業資料館
  6. 韮崎大村美術館
  7. やまと根岸通り
  8. 錬金術博物館

注目情報

ピックアップ記事

  1. おまえら英語よりもタイピングやろうぜ ~初級編~
  2. スコット・デンマーク Scott E. Denmark
  3. ものごとを前に進める集中仕事術「ポモドーロ・テクニック」
  4. 光と熱で固体と液体を行き来する金属錯体
  5. ブロッコリー由来成分「スルフォラファン」による抗肥満効果の分子機構の解明
  6. 橘 熊野 Yuya Tachibana
  7. 製造過程に発がん性物質/テフロンで米調査委警告
  8. 【動画】元素のうた―日本語バージョン
  9. 第二回 水中で超分子化学を探る-Bruce Gibb教授-
  10. 金属を使わない触媒的水素化

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2014年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

MEDCHEM NEWS 34-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

医薬品設計における三次元性指標(Fsp³)の再評価

近年、医薬品開発において候補分子の三次元構造が注目されてきました。特に、2009年に発表された論文「…

AI分子生成の導入と基本手法の紹介

本記事では、AIや情報技術を用いた分子生成技術の有機分子設計における有用性や代表的手法について解説し…

第53回ケムステVシンポ「化学×イノベーション -女性研究者が拓く未来-」を開催します!

第53回ケムステVシンポの会告です!今回のVシンポは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援…

Nature誌が発表!!2025年注目の7つの技術!!

こんにちは,熊葛です.毎年この時期にはNature誌で,その年注目の7つの技術について取り上げられま…

塩野義製薬:COVID-19治療薬”Ensitrelvir”の超特急製造開発秘話

新型コロナウイルス感染症は2023年5月に5類移行となり、昨年はこれまでの生活が…

コバルト触媒による多様な低分子骨格の構築を実現 –医薬品合成などへの応用に期待–

第 642回のスポットライトリサーチは、武蔵野大学薬学部薬化学研究室・講師の 重…

ヘム鉄を配位するシステイン残基を持たないシトクロムP450!?中には21番目のアミノ酸として知られるセレノシステインへと変異されているP450も発見!

こんにちは,熊葛です.今回は,一般的なP450で保存されているヘム鉄を配位するシステイン残基に,異な…

有機化学とタンパク質工学の知恵を駆使して、カリウムイオンが細胞内で赤く煌めくようにする

第 641 回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科化学専攻 生…

CO2 の排出はどのように削減できるか?【その1: CO2 の排出源について】

大気中の二酸化炭素を減らす取り組みとして、二酸化炭素回収·貯留 (CCS; Carbon dioxi…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー