身のまわりの分子

  1. アコニチン (aconitine)

    アコニチンは、トリカブトという植物に含まれる有毒成分。俗に植物毒最強とされます。トリカブトに「修治」と呼ばれる加熱などの特別な処理を施すと、漢方薬になります。

  2. ボツリヌストキシン (botulinum toxin)

    ボツリリヌストキシンは、細菌のボツリヌス菌が産生する毒素。スネアタンパク質を分解して、小胞による細胞内物質輸送を妨げることで、神経細胞に機能不全を起こします。

  3. テトラメチルアンモニウム (tetramethylammonium)

    テトラメチルアンモニウムは、最も構造が単純な第4級アンモニウム。分子のかたちが神経調節物質であるアセチルコリンと似ているため神経毒性があり、巻貝のエゾボラはテトラメチルアンモニウムを含有することが知られています。

  4. バトラコトキシン (batrachotoxin)

    バトラコトキシンは、毒を持つ唯一の鳥、ピトフーイに含まれる神経毒。ナトリウムチャネルに作用し、開きっぱなしの状態にさせる作用を持ちます。

  5. ヒストリオニコトキシン histrionicotoxin

    末端アルキンの構造を持った天然化合物に少数しか存在しない例外として、ヒストリオニコトキシンが有名です。この有毒成分はハイユウヤドクガエルという名の両生類から単離されています。

  6. 白リン / white phosphorus

スポンサー

ピックアップ記事

  1. 27万種類のビルディングブロックが購入できる!?
  2. 第37回「トリプレットでないと達成できない機能を目指して」楊井 伸浩 准教授
  3. MRS Fall Meeting 2012に来ています
  4. 第98回日本化学会春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part II
  5. 【十全化学】核酸医薬のGMP製造への挑戦
  6. 尿から薬?! ~意外な由来の医薬品~ あとがき
  7. 「低分子医薬品とタンパク質の相互作用の研究」Harvard大学 Woo研より

注目情報

最新記事

中村 真紀 Maki NAKAMURA

中村真紀(Maki NAKAMURA 産業技術総合研究所)は、日本の化学者である。産業技術総合研究所…

フッ素が実現する高効率なレアメタルフリー水電解酸素生成触媒

第638回のスポットライトリサーチは、東京工業大学(現 東京科学大学) 理学院化学系 (前田研究室)…

【四国化成ホールディングス】新卒採用情報(2026卒)

◆求める人財像:『使命感にあふれ、自ら考え挑戦する人財』私たちが社員に求めるのは、「独創力」…

マイクロ波に少しでもご興味のある方へ まるっとマイクロ波セミナー 〜マイクロ波技術の基本からできることまで〜

プロセスの脱炭素化及び効率化のキーテクノロジーとして注目されている、電子レンジでおなじみの”マイクロ…

世界の技術進歩を支える四国化成の「独創力」

「独創力」を体現する四国化成の研究開発四国化成の開発部隊は、長年蓄積してきた有機…

PAGE TOP