概要
おもわず注目し、夢中で読み進め、気が付けば申込んでいる……
「非対面・非接触でバカ売れさせる」コトバの全技術。
・売れる「キャッチコピー」
・思わず読み進めてしまう「リードコピー」
・買う気マンマンにさせる「ボディコピー」
・たった一言で売上が倍増する「オファー」
・失敗しない「広告テスト法」
・読みやすくなる「レイアウトと装飾」
・「紙媒体とWEB媒体」の違いと注意点
など、セールスコピー(=買ってもらうための文章術)専門家による「バカ売れさせるスキル」のすべてをこの1冊にまとめました。
「チラシ、POP、DM、セールスレター」から、「販売サイト、ネット広告、HP、ブログ、SNS、メルマガ」まで、リアルの紙からネットを問わず、幅広く効果を発揮します。
「商品・サービスを売りたい」すべての人に役立つ、セールスコピーの決定版ができました!(引用:ぱる出版)
対象者
仕事術に関する内容なので化学の知識なしで読むことができます。
目次
【第1章】売れる世界にワープ! 文章より大事な「前提」
【第2章】客がお金を払う「本当の理由」
【第3章】買ってくれる「3つのタイプ」を知り 万人に売る
【第4章】ターゲット別「ドンピシャ訴求」の作り方
【第5章】「売りにくい商品」を売る コトバの作り方
【第6章】売上が2倍変わる「キャッチコピー」
【第7章】初心者でもできる「キャッチコピー」4ステップ法
【第8章】売れるキャッチコピー「13の表現法」
【第9章】「購入意欲が高い客」に有効な キャッチコピー11の表現法
【第10章】「検討客」に有効なキャッチコピー 9の表現法
【第11章】「購入意欲が低い客」に有効な キャッチコピー 10の表現法
【第12章】読む気マンマンにさせる「リードコピー」の作り方
【第13章】読み手を夢中にさせる「ボディコピー」の作り方
【第14章】販売力を強化する ボディコピー「21の表現技術」
【第15章】買う気がない客でも欲しくなる「ストーリーテリング」
【第16章】たった一言でレスポンス倍増!「売れるオファー」の作り方
【第17章】科学的に売れるコピーを導く「広告テスト法」
【第18章】読みやすくなる「レイアウトと装飾」13の技法
【第19章】広告効果を高める 「10の心理テクニック」
【第20章】「WEB」と「紙媒体」セールスコピーの違い
解説
表紙には「見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方」と書かれており、さっそく本の購入意欲をそそられるセールスコピーが書かれています。さらに表紙のそでには、ウソにまみれた文章で売る方法では、ありません。とあり誇張表現の指南書ではないことが強調されています。このような点から化学とは関係ありませんが、資料作成のスキル向上に役立つと考え購入してみました。
セールスコピーの解説書ということで本文中にもその技術が活かされており、伝えたいテクニックが各セッションのタイトルに凝縮されています。もちろん本文の構成も分かりやすく、悪い例を示してからそれを改善した例を提示するスタイルは、言葉・文章の良し悪しの理解の大きな助けになっています。さらに各章の末ページには、まるで講義内容を自分でノートにまとめたようなスタイルで要約されており、実践する直前に見返すには最適なページが組み込まれています。
次に各章の内容を紹介していきますが、一般消費者に向けたメッセージを発信することは化学に関連する研究や仕事においては少ないため、それ以外の資料作成に役立つ内容を紹介している章に絞って見ていきます。
第2章では、客がお金を払う「本当の理由」ということで、どんな種類の情報が相手に効果的に訴えかけることができるかを解説しています。具体的には、その商品・サービスのベネフィットが大事であり、特徴やメリットとは異なるということを説明しています。この章の内容は、新製品の紹介する場面はもちろんのこと、自分の研究をスライドなどを用いて紹介する際にも役立つ内容です。第4章ではコピー例が例示されており、ターゲットの客別にどんな訴求が有効かを紹介しています。論文にはタイトルが必ずありますし、会社で何らかのプロジェクトを始める場合にもタイトル名をつけることがほとんどですが、このタイトル次第で研究やプロジェクトが注目されるかが変わることもあるため、大変重要な項目です。そんな中、この章で示されているコピー例は、効果的なタイトルを作るのに参考になる内容となっています。研究を進めていると目的が曖昧になってしまい、他者から研究の意義が見えなくなることがありますが、この二つの章はそんな時にどう伝えたら良いかのヒントになると思います。
第7章では、初心者でもできる「キャッチコピー」4ステップ法というタイトルで、良いキャッチコピーの4原則を説明しています。この内容が役に立つのは研究発表のまとめスライドだと思います。自分がスライドを作るときは、まとめのスライドには各スライドの内容を一文で要約した集合体にして、プレゼン時に口頭で大事な事を強調しています。そこでスライドを配布する時などにこの第7章のテクニックを活用すると、より読者に響くようなまとめスライドを作ることができるかもしれません。第8章は、14の表現方法の鉄則を解説しています。一部、科学的な説明には向かない方法もありますが、新商品・新技術の紹介の際に役立つ内容が盛り込まれています。
第12章から14章はリードコピーとボディコピーの作り方について紹介しています。論文ではそれなりの文量で内容を詳しく説明するものですが、上司や客からメールなどで研究やプロジェクトの内容について聞かれた時には、文量を抑えて簡潔に説明する必要があります。そんな時にこのボディコピーに関するテクニックは活用できると思いました。第18章はレイアウトと装飾技法の解説についてです。序盤に紹介されているレイアウトについては一般的な内容ですが、終盤の画像を際立たせる言葉とその配置方法については、他ではあまり紹介されておらず、参考になる内容でした。
分かりすい資料は、デザインが良いだけでなく読んでわかりやすい言葉が使われているものだと思います。スライドなどにまとめる際には、実験方法や結果のパートはささっと作ることができますが、目的やまとめなどの構成を組み立てることは難しく、気を抜くと何も伝わらない資料となってしまいます。そんな中、本書ではどのような表現をすると商品やサービスを買ってもらえるか=自分の研究をアピールできるかについて紹介しており、良い結果・内容を無駄にしないテクニックを習得することができるかと思います。