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ネイティブスピーカーも納得する技術英語表現

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概要

本書では「英語表現の上達にはネイティブスピーカーの文章をまねるのが一番」との考えの下,初級~中級・上級レベルまでのさまざまな英語表現を含む例文を多数収録。文法解説書でも技術英語に特化した辞書でもなく,ネイティブスピーカーが納得するような技術英語を書くための支援ツールである。Point 1: 技術英語として和訳はできるが,同じレベルの内容を英語で書くとなると難しい“技術英語表現”を多数の例文を通して提供する。Point 2: 例文はネイティブスピーカーが書いた文章を中心に収録し,技術英語を書くときの必要性を考慮して配置している。その例文集の中から,文法の細かい解釈にとらわれることなく「見ればわかる」を基本として,必要な表現方法を見つけられるように工夫している。Point 3: 専門性の高い単語の用途は限られているが,反対によく見かける使用頻度の高い単語ほど,文章の前後関係などによって大きく意味が変化する。そのような単語のさまざまな使い方を効果的に学べるように,例文にはすべて全訳を付している。なお,意訳すると日本語との対応が難しくなるような英語表現については,読者の誤解を招かないように,あえて直訳に近い形で訳している。Point 4: 例文には著者の専門である機械工学分野,特に材料力学や機械設計関係の専門用語がたびたび現れるが,対象となる単語を読者自身の分野の単語に置き換えることにより,さまざまな技術分野に対応可能である。さらに,機械工学分野以外の技術者をサポートするために,重要と考えられる専門用語は巻末に「機械工学とその周辺分野の専門用語」としてまとめ,短く解説している。(コロナ社の内容紹介より引用)

目次

Basic/IntermediateLevelExpressions(初級/中級編)
1. 技術英語のための文法
2. 技術英語における文頭表現
3. 技術英語でよく使う表現
4. 目的から結果に至る過程の表現
5. よく使う動詞的表現(Part-I)
6. 値と量に関する表現
7. 基本的な性質に関する表現
8. 特性と状態に関する表現
9. 程度に関する表現
10. 比較に関する表現
11. 時間に関する表現
Intermediate/AdvancedLevelExpressions(中級/上級編)
1. エンジニアのための技術英語リテラシ
2. よく使う名詞的表現
3. よく使う動詞的表現(Part-II)
4. よく使う形容詞/副詞的表現
5. 位置と方向の表し方
6. 負の事象の表現
7. 実験に関する表現
8. 数学に関する表現
9. 解析に関する表現
付録
機械工学とその周辺分野の専門用語

対象

コロナ社の書籍紹介では、初めて英語論文を書く大学院生から,すでに英語で報告書/説明書を書いた経験がある技術者,英語論文のquality の向上を目指す研究者まで,幅広い読者を対象としています。研究に携わる限り英語で文章を書くという作業は日常茶飯事で、日本にいてもメールや資料はほとんど英語で書くという研究者・技術者の方も少なくないと思います。このように技術的な内容に対して適切な英語で書くことは、強く求められていますので研究室に配属された学生さんにはぜひお勧めしたい書籍です。

解説

インターネット上に翻訳・単語サイトが星の数ほどある現在では、わからない英語をググればすぐに対応する日本語が表示され、またwebページ丸ごと翻訳することも可能で、少々の技術的な単語が含まれていても機械翻訳された文章で大体の内容は把握することができます。英語にしたい日本語を調べてもすぐに対応する英語が表示されますが、一般的な単語ほどいろいろな英単語があり、どの単語が技術的な文章に適しているかをインターネットから知ることは難しいと感じます。もちろん、ネイティブの人に聞くか校閲サービスを使えば、正しく直してくれますが、英語のメールを書くたびに依頼することは現実的ではなく、正しい単語を使うスキルを習得する必要があると思います。

今回紹介するこの本は、単語ごとに技術的に使える英語表現をまとめたものであり、英語で文章を書くときにどのような単語を使えば適切なのかを調べることができます。最大の特徴は、技術的な内容の説明に絞って表現を解説している点で、本文中の例文は、すべてが技術的な内容となっています。著者の福岡俊道教授は、機械工学が専門であるため機械系の名詞が使われていますが、解説している表現については理系全般でよく使われる単語を解説されており、化学についての文章を書く時でも参考にできます。目次に日本語の単語が列挙されてあり、またコロナ社のHPにも日本語・英語の単語にたどり着くためのページ番号がまとめられていて辞書的な使い方も十分できるような構成になっています。

次に内容の解説に移りますが、文法のセッションでは、文法を主体としての解説ではなく、単語ごとに着目して文法が解説されています。前置詞や接続詞を文章書くときに使う際にはある決まった使い方しかしませんが、中学・高校では習わないような置き方についても触れられていて、英語の文章を読むときに感じる単語の場所の違和感を解消することもできます。文頭表現のセッションでは、いろいろな分の書き出しが紹介されています。よくIやYouといった主語の多用することは好まれないと言われるものの、なかなか書き出しの言葉にバリエーションをつけるのは難しいと感じますが、ItやIfを使った汎用性が高い表現が多数掲載されていて、英文を書くときにすぐにでも活用できると感じました。過程の表現の中では、「種類」や「場合」、「理解する」、「予測する」、「考える」といった文章中で多用する単語について解説しています。記載されている単語のうち知っていた単語は、一つや二つに過ぎず、他にもいろいろな表現があることが実感させられます。文章を読むときには理解できていても、使うときには思い浮かばないことが多く、じっくり文章を書く場合には、一つ一つこの本で調べていくと理解が深まると思いました。数と量、数学に関する表現では、その名の通り数や量、数学に関する表現が掲載されています。意外と使える表現が少なく、なんとか一般的な単語とNotを駆使して乗り越えていましたが、例えば「nonzeo=0でない」といった便利な表現もたくさん紹介されています。図形に関する英語もなかなか勉強する機会が無く、とっさに英語で物体の形について説明する際には苦労するので、少し本書を使って体系的に覚えておくのも有用だと考えられます。形容詞についても数多くの表現が収録されていて、日本語では技術的な文章でも使うが、英語で表現しようとするとためらってしまう単語(例えば「やっかいな」)についても適切な表現が紹介されています。

英語のライティングを勉強することは、TOEICの点数を上げることとは別の勉強法が必要でさらに答えが〇か×ではないので自己学習が難しい分野だと思います。そんな中、本書は技術英語を場面や分類別にまとめてあり、実際に作文するときにすぐに表現をコピーして使える大変便利な参考書となっています。英訳をググって悩むのではなく、この本で自信をもって英語を書けるようになってみませんか。

英語学習に関する過去の書籍レビュー

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ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

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